バーチャルYouTuber選考イベント「最強バーチャルタレントオーディション~極~」の通称。
公式サイト→https://avatar2-0.com/kiwami/
最強バーチャルタレントオーディション~極~とは
ピクシブが2018年7月にリリースした「VRoid Studio」初のコラボレーション事業として、ピクシブ、ツインプラネット、SHOWROOMの3社が共同で行うバーチャルタレントのオーディションである。
ピクシブの人気イラストレーター5名がそれぞれのオリジナルキャラクターを創出し、「VRoid Studio」を使って3Dキャラクターモデルを製作。
キャラクターを演じる「中の人」は、動画配信アプリ「SHOWROOM」にて、公開オーディションで決定する。
「雨ヶ崎笑虹」、「結目ユイ」、「巻乃もなか」、「白乃クロミ」、「九条林檎」の5人のキャラクターの魂(アクター)の座をめぐって、1次審査を通過した各12人もしくは13人で2次予選を争い、Twitter投稿とライブ配信を経て得票数の多かった各2人が最終審査対象者となる。
各キャラクターの「魂」候補にはそれぞれNo.1からNo.12まで番号がふられており、同じ外見と設定を持つという同一条件の下で争うこととなる。
なお、2次予選用に開設した61人分のTwitterアカウントは当選・落選に関わらず、2次予選終了時に全て抹消される。
名称の由来
総勢61名の候補者達は何の告知もないまま野に放たれ、同じ顔、同じ名前のVTuberが5組それぞれに12人ずつ、己が肉体(アバター)を求めて鎬を削る異様な光景がネット上で展開された。
一般的なオーディションであれば、担当者を1人に絞るというステップは普通の光景だが「バーチャル世界の人格」というギミックを前提としたVTuberにとって、公開された人格の抹消は殺害に等しい無慈悲な所業である。
脱落した「中の人」の行方を追う手段はなく、56名の人格は跡形もなくネットの海に消えていく。
勝ち残った1人は顔が同じだけの別人であり、踏み台にされた11人の人格を応援していたファンがどんな印象を抱くかは言うまでもない。
勝っても負けても地獄しか見えないディストピアのような現状は、古代中国発祥の呪術「蠱毒」を彷彿させるとして「バーチャル蠱毒」の異名がいつのまにか定着した。
オーディション参加者達は既に「バーチャル蠱毒」の異名と自らの状況を自覚しており、「狂気の沙汰」と言い放ちつつ早くも適応を見せる者、「消えたくない」と悲痛な叫びを上げる者、さらには状況に耐えかねてオーディションを途中辞退する者まで現れ、事態は混迷を極めている。
オーディション応募資格は中学生以上であるため、未成年どころか12歳の参加者がいる可能性もあり、流石に酷ではないかという懸念もある。
あくまでフィクションのデスゲームと捉えるか、空恐ろしい残酷な娯楽と捉えるか、人々の興奮と倫理観の入り交じった複雑なツイートは大いに話題となり、良くも悪くも注目を集めている。
話題が拡散していくにつれて成り済ましによる妨害行為も多発しているが、運営の眼は厳しく紛い物は直ちに淘汰される。
その結果、削除された成り済ましアカウントの残骸が散乱しており、参加者の辞退を誤認させかねない状況になっているため、応援の際は注意が必要。