主人公の教師・端島密は橋の上で同僚の星崎理都にプロポーズし、受け入れられそうな雰囲気になるのだが、直後に川の中で溺れる高校生を発見、(泳げないのに)助けるために飛び込んで、河原で気が付くのだが、その体は溺れていた高校生・鳴神源五郎のものに入れ替わっていた。
密の肉体は死んでしまっており、逆に肉体は無事だったが魂が去ってしまっていた(と思われていた)高校生・鳴神源五郎の肉体に、僧侶の寅午が転生術によって魂を移されて助けられていたのだ。
しかも、中身が密だと知られてしまえば魂は肉体にとどまれなくなるので、理都や他の知人に無事?を知らせるわけにもいかない。
それでも密は「鳴神源五郎」として理都と結ばれることを望み、行動を開始するのだった…。
読み切り「ふわふら」の設定を流用した作者初の連載作品。作者の持ち味を活かした物語はそのままきれいに完結するかに思えたが、最終回に向かう盛り上がりによる人気上昇が皮肉にもジャンプシステムによる引き伸ばしとバトル漫画要素の導入を強いられ、その後は今ひとつ盛り上がらないまま打ち切り。
今なお終わり時を間違えた漫画としてちらほら名前が挙がる作品である。