ギガノス帝国
ぎがのすていこく
概要
誕生経緯
21世紀の中頃より月面開発に人類は着手に乗り出し夫々の方法で開発を展開後、国連に近い組織が制作され、協力会議的な組織も生まれる。が、あくまでも地球側である地球連合にとっては月面都市とは属国であると考え、議会に干渉する様になり、月の移住者達に芽生えた民族意識の心を逆なでする事となる。この反発心は独立気運と化して月面都市において元某国軍将校であったメサイア・ギルトールが人心を掌握、結集させた。
月の代表者として『ギルトール宣言』を発表、地球からの独立を宣言する。西暦2084年の『ギガノス事変』によって誕生したのである(月刊アニメディア87年6月号付録 DRAGONAR WORLD GUIDE参照)。
組織系統はギルトールの下に最高幹部会議、宇宙進攻軍と地球侵攻軍を纏める統合参謀本部、親衛機甲兵団に別れる。
地球連合との戦争
ギルトールを中心に建国した統一帝国ギガノスは地球連合に対して独立戦争を起こした。マスドライバーを使った隕石攻撃、新兵器メタルアーマー(以降はMA)の活躍によって戦車や宇宙戦闘ポッドしか持たない地球連合軍を圧倒し、地球の7割を占領下に置いた。
だが、ギルトールの独裁と暴走から反発した親友でありMA開発者のラング・プラート博士が自ら開発した新型MA「D兵器」を奪って地球連合に亡命してしまう。当初は独立の機運で盛り上がった者達の中にも当初の理想と掛け離れた現実から危険視した良識ある者達も去った影響もありイエスマンのみによる暴走の危険度も加速。連合軍は追撃を躱しながらD兵器を基に量産型の開発に成功し、劣勢に追い込まれ始め、更にはD兵器追撃を完遂出来なかったマイヨ・プラートを南方戦線へ左遷した事に起因する若手将校及び親衛機甲兵団予備軍のクーデターまでもが発生する。
政変と敗北
クーデター発生の中、ギルトールが地球攻撃を主張した強硬派のドルチェノフ中佐に誤殺され、彼はその罪をマイヨに擦り付けて追放、ギガノスは総統となったドルチェノフに掌握される。
しかし、組織は乗っ取られたもののギルトールの遺言からマイヨはマスドライバーを破壊し総攻撃による地球大破壊は免れ、また劣勢も覆る事は無く徐々に地球連合軍の反抗によって勢力図は書き換えられ始める。
業を煮やしたドルチェノフは機動要塞による反攻に打って出るも、連合軍の猛攻やマイヨの機転、更にはギルトール殺害の真実が全周波数放送で傍受され全軍はドルチェノフを見限り地球連合軍に降伏、そしてドルチェノフもギルガザムネで徹底抗戦に出るがドラグナーD1カスタムとファルゲンマッフのタッグに敗れ戦死、結局ギガノス帝国は敗北した。
所属人物
メサイア・ギルトール:元帥
クラウゼン:総合参謀本部 元帥※
パウエル:宇宙進攻軍 大将※
ラインハルト :進攻軍 中将※
パウルス:地球進攻軍太平洋方面司令官 少将
バーキンス:親衛機甲兵団隊長 少将※
モーデル:進攻軍 准将※
ドルチェノフ:中佐→総統
マイヨ・プラート:親衛隊機甲兵団 大尉
ダン・クリューガー:親衛機甲兵団予備軍プラクティーズ 准尉
カール・ゲイナー:同上
ウェルナー・フリッツ:同上
ミン大尉
ゲルポック:参謀本部特殊部隊 少佐
アデン:同上 中尉
チェンドル:同上 特務少尉
チェホフ
ビル・ブライアン
※アニメディア87年6月号特集による組織図より。
保有兵器
フォルグアーマー
戦闘バイク
宇宙巡洋艦フンボルト
宇宙戦艦クラビウス
クルーズ・ピート
偵察人工衛星
ギガノス哨戒機
無限軌道砲
ギガノス宇宙中継基地
ギガノス地球軌道上宇宙要塞
ギガノス機動要塞
※偵察機は連合軍から鹵獲したものを流用している為に新造の航空戦力及び偵察用MAは無い
余談
元々機甲戦記ドラグナーは機動戦士ガンダムのリニューアルをコンセプトに製作されていた為、このギガノスはジオン公国のリメイクとも言える存在である。
その為かスーパーロボット大戦シリーズやA.C.E. シリーズ ではジオンと絡む事がある。
またACE2の続編であるACE3ではギガノス帝国のその後が描かれており、ドルチェノフの死後と大戦の後再編された地球連邦政府の傘下になったのだが、地球連邦による相変わらずなスペースノイドへの圧政や元ギガノス軍人の雇用問題への対応の遅れなどで地球への不満が再び多発し、悪政に腹を立てたマイヨ率いる反対派がネオ・ジオン、火星の後継者と手を組み、再び地球やドラグナーに牙を剥いた。