ドルチェノフ
どるちぇのふ
CV:飯塚昭三(チェホフと2役)
『機甲戦記ドラグナー』に登場するギガノス帝国の幹部であり強硬派。
卑劣であっても勝利至上主義であり、マスドライバーの使用を強く推進していた。
一見すると怖いオッサンに見えるが、実際はギガノスの誰よりも臆病な小物であり、保身と権力しか頭になく、徹底的に弱みを握った相手にしか威張れないどうしようもないヘタレ。
本人のメタルアーマー操作技能はなかなかのものだが、本人があまりにバカ・強欲・小心すぎるため、戦術・戦略眼は乏しい。
搭乗機はダイン(黄色いカラーに塗装された専用機であり、最低でも2機存在)。
最終回では機動要塞内部に隠されていた専用ギルガザムネに搭乗した。
反乱軍殲滅に関して元帥であるギルトールと口論となり、拳銃で脅した結果としてうっかり発砲して殺害。
当時は中佐だったが、部下の機転によってマイヨ・プラートに暗殺の罪を着せてギガノス帝国の総統となった。こんな輩にアゴで使われた挙句、捕虜及び草生す屍となっていった各方面軍の将軍たちは気の毒でならない。
しかし、ギルトールの信奉者であるマイヨにより、月面から地球を狙い撃ちできるマスドライバーが破壊されると徐々に状況は悪くなり、戦略的にはドラグーン配備により逆転不可能なまでの劣勢に追いやられていたが、当人はそれを認めずギガノス機動要塞に立てこもって徹底抗戦を行い、降伏を勧告する部下を射殺して黙らせ強引に従わせた。そしてケーン・ワカバの母アオイ・ワカバを人質にケーンの乗るドラグナーD-1カスタムを接収し、連合軍に立ち向かわせる卑劣な策を講じた。
とはいえ、最早戦況はこうした戦術的勝利ではどうにもならないほど追い詰められており、機動要塞は連合のマイクロウェーブ作戦で大打撃を受け、マイヨ隊並びにドラグナー遊撃隊の活躍により、アオイは連合に救出されてしまう。かくして敗北は決定的となり、部下を盾にして逃げ回る。
そして、リー・スー・ミンの計略に容易くハマり、「それほど聞きたくば冥土の土産に教えてやろう」とギルトール暗殺の真実を本人の失敗で盛大に公表するという大失態を犯し、自分達を騙していたことに堪忍袋の緒が切れた部下たちは簡単に裏切って連合に投降する。
最後はギルガザムネに乗ってマイヨ隊と交戦し、圧倒的な機体性能でマイヨたちを追い詰める。しかし、過去に2度のギルガザムネとの交戦により機体の欠陥を知っていたケーンが助太刀に入ったことで、ロックオンシステムの致命的弱点を突かれ、コックピットをぶった切られてしまい敗北。致命傷は免れたものの、脱出装置が故障し出られなくなり(おまけに誰一人として、助けに来る者はいなかった)、
「勇猛なる全将兵の諸君、我が統一帝国は不滅だ! そうだとも…勇猛精鋭なる諸君らがおる限り、
忠勇なる諸君らがおる限り! 統一帝国…統一帝国ギガノスは常に…! 諸君らと共に邁進するのみである…! と…と…統一帝国ギガノスに…栄光と勝利を…!!」
とギルガザムネのコックピットに閉じ込められ、酸欠によって意識が朦朧としたドルチェノフは、大勢の兵士と軍旗に囲まれる中で自分が指導者として演説する幻を見ながら要塞と運命を共にした。
結局のところ、匹夫の勇に駆られ、本人の器で扱えるはずもない権力の座についてしまったのが、彼の命運の尽きだったと言えよう。
もっとも、ギルトールもギルトールで戦局よりも独り善がりな理想を優先してドルチェノフを含めたタカ派の反感を育てる等、どっちもどっちと言える。
ただし汎用量産機のダインに搭乗して、同じダインを操縦する青年将校を操縦技術で圧倒したり、後発機であるダン・クリューガーのゲルフを撃破しマイヨのファルゲンとも渡り合い、並みのパイロットでは暴走の危険性を孕んでいるギルガザムネを乗りこなしマイヨ隊をあと一歩のところまで追い詰めるなど、メタルアーマーのパイロットとしての技量はラスボスの風格を保っていた。
スーパーロボット大戦シリーズでのご活躍
上記のような有様故、ガンダムシリーズ等の敵勢力や火星の後継者などから操り人形にされるのが関の山であった。
一応ラスボスということもあり、中盤からしか出てこない原作とは異なり、どの作品でも序盤から度々登場している。
初登場となった『A』では故意にギルトールを撃ち殺して総帥に成り代わり、独断でその咎をマイヨに擦り付けたことにされ、本作では登場しないGガンのウルベの代わりにデビルガンダムを掌握した。しかし、星の屑作戦を横取りした際にはシーマ・ガラハウ(本作では星の屑作戦失敗後ギガノスに亡命する)から徹底的に陰口を叩かれていた。後半で相棒的な立ち位置になっていたウォンからは豚も煽てりゃ木に登ると言わんばかりにいいように扱われ、最後は2人揃ってマリーメイア軍の第2次星の屑作戦の人柱にされた(この小物コンビが生贄としての役を全うする前に名誉の戦死を遂げたのは、ある意味幸運かもしれない。ついでに言えばデキムも結局はヴィンデルに捨て駒にされている)。
『MX』では参戦作の殆どがスーパー系寄り(ガンダムシリーズはほとんどいるだけ参戦)だったことで一応人間による敵組織ではラスボス扱いになっているが、本人の性格などから、同盟を結んだ北辰ですら体のいいコマと割り切っていた。
『GC』並びに『XO』においてはジオンと同盟を結ぶも、原作を無視してミンが一撃死してしまうため、原作程の醜態を晒すことは無い。もっともハマーン・カーンが自決したのちに漁夫の利を狙って増援に出てきたので、そこで討たれて出番終了となった。
その無能さ、貪欲さ加減は他作品の主人公達からも呆れられており、ジュドーからは汚い大人の代表格扱いを受け、ゲッターチームからは「百鬼帝国の方がマシだぜ」とまで言われてしまった。
映画「機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM」の前半にライジングフリーダムガンダムとイモータルジャスティスガンダムが応急処置を施したデストロイガンダムにトドメを刺すシーンがあるが、最後の戦闘にてドルチェノフのギルガザムネがトドメを刺されたシーンの構図によく似ている。
劇中後半ではキャバリアー0をオマージュしたキャバリアーアイフリッドが登場しているので、ひょっとしたらこのシーンもオマージュかもしれない。
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