『愚か成り……テンカワ・アキト』
『一夜にて 天津国まで伸び行くは 瓢の如し 宇宙の螺旋―――女の前で死ぬか……?』
概要
CV:山寺宏一
劇場用作品「The prince of Darkness」にて登場、元木連指揮官草壁春樹中将率いる火星の後継者の隠密部隊の隊長として部下の北辰六人衆と共に暗躍を続ける。
地球連合と木連との戦争の頃から存在していたらしいが戦争当時の詳細は不明。
本人曰く「火星の後継者の陰、人にして人の道を外れたる外道」というに相応しく、ボソンジャンプの人体実験の為ミスマル・ユリカ、テンカワ・アキトを含むA級ジャンパーや、ラピス・ラズリといった有能な人物の誘拐、機密保持の為の暗殺といった汚れ役を主に任務とする。そのため容赦は無く目的の為ならいかなる障害をも排除する人物である。
なお、隠し設定でゲキガンガーのファン。ナデシコでは珍しく遊び要素のないシリアスな敵だが、元木連の一員なので不思議ではない。
また冷静かつ豪胆な人物でもあり拳銃と刀剣で武装したSP数十名に包囲されようとも動じることも無く、その場を渡り歩いた。
容貌は三度笠とローブを身に纏い、内側に小型のボソンジャンプ装置とディストーションフィールド発生装置を装備し左目に義眼を付けている。また配下の六人衆も三度笠とローブを身に纏う。
また優れたパイロットでもあり、搭乗機は指揮官用高性能機夜天光。復讐の為に現れるアキトのブラックサレナと度々戦うも六人衆との連携攻撃で返り討ちにしている。
火星極冠遺跡での決戦に置いて敗北を悟った上で戦場に跳躍、六人衆と共にアキトを圧倒するが、エステバリスチームの乱入によって六人衆は全滅。
『人の執念、見せてもらった』
部下を失い、一騎討ちに持ち込まれた北辰は自らの手で決着を望むアキトの仕掛けた抜き打ちに応え先に操縦席に一撃を与えるも装甲を貫くには至らず、反撃によって逆に自分の操縦席を潰され敗北。
『見事、だ……』
だが、その後擱座した夜天光の調査が行われたところ、コクピットに北辰の遺体はなかったという……。
北辰六人衆
北辰の配下である6人の男、北辰に着き従う形で登場する。搭乗機は六連、機体各部に小型スラスターを装備し、変則的な機動で相手を翻弄する「傀儡舞い」を用いて戦う
短刀による木連式抜刀術を心得、暗殺者としての実力はあるようだが月臣元一郎の木連式柔に敗れる。
その後火星極冠遺跡での決戦の際。北辰と共に現れるが、エステバリスチームに全機撃墜され壊滅する。
関連タグ
スーパーロボット大戦では
登場するのは主に劇場版だがTV版と劇場版との同時参戦ではTV版の再現にも木連の幹部として登場している。
スーパーロボット大戦MXのコミックアンソロジーでは奇しくも目が見えない居合の使い手の暗殺者ということであるキラル・メキレルと対決を繰り広げられている。
スーパーロボット大戦Vでは何と最後に残ったメガノイドというとんでもない設定で登場する(流石に巨大化はしないが)。更に本作では初参戦となる勇者特急マイトガインにおける旋風寺舞人の両親(旋風寺夫妻)殺害の主犯(つまり本作ではアキトと同時に舞人における両親の敵と考えられる)
同作の隠しルートでは最終的にエンブリヲやガミラスの配下となるが決戦時の構図はある意味
「ドン・ザウサーと配下のメガボーグをリメイクしたもの」
と言える(エンブリヲもまたメガノイドさながらに傲慢な連中の支配者である)。
またスーパーロボット大戦Tでは愛に生きたり復讐を望む者たちがメインの為、実質的なメイン敵として描かれていることが多く、極め付きはキリコ・キュービィーから
『そんなに死にたいなら地獄に送ってやる』(意訳)とまで言われている。北辰は知らない、ヤツを敵に回すことの真の意味を。
なお、搭乗機は大体夜天光だが、スーパーロボット大戦Rではニュータイプ研究所を襲う時のみ1回だけデンジンに乗ってくる。
MXの中断メッセージでは、本編のセリフが改変されてネタにされている。まあ、間違ってはいない。
『スーパーロボット大戦、楽しんで頂けたかな?』
『遊びはここまで…!中断ッ!!』
アキト『何っ!?』
妙見菩薩
信仰には星宿信仰に道教、密教、陰陽道などの要素が混交しており、像容も一定していない。
また、同じ神格化に「太一」というのがある。
こちらは宇宙の根元を表す哲学的概念でもある。
余談
ナデシコという作品の中では異彩を放つシリアスな悪役、かつ演者の山寺宏一氏の怪演も合わさり一部のファンにカルト的な人気を持っているキャラであり、声優の細谷佳正も高校時代に北辰を演じる山寺の演技に感銘を受けて声優を目指した事を語っている程である。