概要
『機甲戦記ドラグナー』に登場する統一帝国ギガノス軍の誇る、最強の移動要塞。本作におけるラストダンジョンである。
心臓かドクロのような形状をしており、内部には都市があるほどのサイズ。
バイオフィードバックシステムにより敵を察知し、一定の距離さえあれば発射後にビームを回避するという物理法則を超越した機動で動き回り、ハリネズミのように張り巡らされた砲台で殲滅する。装甲は巨大な人工衛星が衝突してもびくともしないほど堅牢。
たった1機で大艦隊を壊滅させるほどの強さを有するものの、衛星軌道上で攻撃するならまだしもとても大気圏突入などできそうにはなく、これではドラグーンの量産配備により戦略的に圧倒的優位になった連合には負けはしなかったとしても、勝てもしなかったと思われる。
主人公ケーン・ワカバらドラグナー遊撃隊は総統ドルチェノフの籠る本要塞の撃滅を最終目標として行動を開始するが、ケーンの母アオイが人質に取られてしまった為、ケーンの一時的な寝返りを招いた。
しかし、連合軍のマイクロウェーブ作戦によりバイオフィードバックシステムを通じてオペレーターに逆流して沈黙、ドラグナー遊撃隊やマイヨによりアオイが救出された事で、もはやケーンを縛るものはなくなりドルチェノフの画餅にすぎなかった作戦は脆くも崩れ去る。こうしてブチ切れたケーンの駆るドラグナー1型カスタムにより内部を徹底破壊されたうえに、ミンの手によってドルチェノフが先代総統ギルトール殺害の真実をベラベラ話しているのが放送されてしまい、物理的にも組織的にも完全に内部崩壊を来す。最後は月面の重力に引かれて落下、ドルチェノフ諸共に大爆発し消滅した。
後期OPでは毎週ドラグナーD-1カスタムにぶった切られるという、ドアクダー城や螺旋城のような扱いを受けていた。
スパロボでは
『スーパーロボット大戦A』ではギガノス軍最後の砦として登場し、ウォン・ユンファによりデビルガンダムと融合してデビル機動要塞となる。だが、ドルチェノフ・ウォンの小物2名には同盟を組んでいたマリーメイア軍も愛想をつかしており、この2人に無断で核爆弾10個が搭載され、第2次星の屑作戦の材料にされてしまう。最後はロンド・ベル隊により大気圏外で爆破された。
もっとも、そのマリーメイア軍も所詮はシャドウミラーの手先にすぎず、首魁のデキムはデビル機動要塞が爆破解体された事実を知らぬうちに浪花十三にあっさり射殺されてしまうのだが。
『スーパーロボット大戦MX』ではほぼ原作通りの設定で登場し、バグラチオン作戦の目的の1つとしてマグネイト・テンが攻め込む。こちらではギルトール暗殺事件の真相露見はドラグナー遊撃隊のD-3によるものとなっている。
余談
ケーンが要塞内部を破壊するシーンの作画は、第2話で改造前のD-1が宇宙巡洋艦フンボルトを切り刻むシーンの流用である。