CV:西村知道(F-18)
概要
サンライズのメディアミックス作品『GEAR戦士電童』に登場する移動要塞。
螺子に似た風貌の機械帝国ガルファの主戦力。歯車城と随伴して、宇宙に散ったデータウェポン探索用として生まれた為にアルクトス星紀4085年の反乱に於いては誕生しておらず、制圧後大量に産み出された経緯がある。その原料は制圧され生命を全て滅ぼされた惑星であり、中心核にチップを埋め込まれると形成され始め、巨大な螺子となる。
17年もの間に同様の要塞が宇宙に数千基あり、各々の銀河で侵略行為を行っている。地球に派遣されたのは『F-18』と呼ばれる個体。長年に於いて何の成果を挙げてなかった理由からガルファ皇帝から白羽の矢が立てられた。
司令室も兼ねる中心部の反応炉に設置された「御館様」と呼ばれる『螺旋城の主』が主な制御と侵略部隊の指揮を担い、それ自体に意思を持っている。但し、皇帝の機嫌を損ね、膠着状態や失敗し続ければ否応なしに即効消去される。例え銀河の彼方でも意思ひとつで即座に実行される。消去される瞬間は高揚感に包まれて自爆し、その一撃は惑星をも破壊するという。無論、後釜には有能な次の螺旋城が現地へ投入される。
失敗を繰り返す螺旋城三将に粛清を匂わせる発言をし、ラゴウが暴れているブロックにいる素体兵士を見捨て閉鎖するなど性格は冷酷であり、なおかつ自分本位。アルテアとは地位が同列で対等の立場にあるが、親衛隊長ということもあり彼を「アルテア殿」と呼ぶ。感情が高ぶると頭部と両肩にある円錐形の真空管部分から放電し、城の移動スピードを加速する際に全身と周囲を発光させる。
城の周囲にはバリアが張られており、内部には機将や、無数の素体兵士、重機獣を内包。内部にはガルファ皇帝と通信する上にDNAの螺旋構造物のような物が浮遊する台型の通信設備や、アルテアが移動に使う小型ソーサーが設置されている。
何の手柄も無いF-18は知名度の低い地球へと派遣され、木星の衛星を攻撃、迎撃衛星を壊滅させ蹂躙。月面に勾留するが、其処にDWとGEAR戦士電童を発見した事を契機に素体を次々と差し向け、DW捕獲を理由に駐留し続ける。
だが、度重なる作戦の失敗やアルテアと騎士GEAR凰牙が寝返ったことで最後通告を突きつけられ後がなくなる。消去される寸前に言葉をまくしたて自軍の将として月から離脱し体当たりで地球ごと心中する自暴自棄の作戦を立てたが、GEAR側に全戦力を投入され中心部へと乗り込まれ対峙した「主」は銀河らに永遠に戦い続ける空しさを問い質すも、アルテアとのやり取りで精神的に成長した二人には通用せず、機能停止の敗北に加え超獣王輝刃の一撃(ノベライズでは新生DWによるWファイナル・アタック)で殲滅。悪足掻きとばかりに防衛限界宙域ギリギリまで迫るが、有りったけのFAによる連発で崩壊し遂に消滅する。
その後、木星圏で移動する惑星アルクトスと共に3基の螺旋城が並走。全ての戦力が太陽系へ向かったが、その城は全機とも木星重力圏で潰れ、残りは皇帝とベクターゼロが電童と凰牙の手で同時に倒された事で地球を目前に全てが機能を停止、帝国そのものも崩壊した。
なおOPでは毎週ぶっとばされた凰牙が衝突して爆発している(DVD版では凰牙が味方になる後半はガルファの攻撃衛星に差し代わっている)。
余談
『スーパーロボット大戦』でがRとMXに登場しているが、どちらの作品でも負けを確信するや否や降下を諦め、自軍部隊を道連れにすべく即座に自爆を決行。しかしいずれの作品でもナデシコのディストーションフィールドにより阻まれた。
MXでは本来ステージボスである螺旋城が10個同時に襲ってくるという悪夢のようなマップも存在する。
漫画版ではアルテア赴任直後に役立たずと見なされて「主」が処刑され、以後アルテアの居城とされる。