スペック
(初代『ダライアス』のデモ画面より)
形式番号 | 3F-1B |
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全長 | 65.6ft |
全高 | 26.2ft |
全幅 | 49.2t |
重量 | 77160lbs |
パワーユニット | PT-11 タキオンドライブ |
武装 |
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形状
その名が示す通り、機首形状が猛禽類の嘴のようにシャープになり、先端が鈎状に緩やかに曲がっている。機体下部のボム投下口下には安定翼のようなものがある。乗員は1名のみで、パイロットは開閉式の機首の下部から搭乗する。両翼部分の付け根には対空攻撃用のミサイル発射管を持ち、その端には機体本体の2/3以上の長さにもなる着陸脚を内蔵したパルスレーザーユニットが装着されている。胴体下部には爆弾などの対地攻撃用の兵装を搭載可能。尾翼部分にはジャイアントカッターと呼ばれる鈎状のフックのようなものがある。後部のエンジンノズルは上に1つ、下に左右が2つずつ三角形状に並んでおり、『Gダライアス』のオープニングデモではノズル部分が可動するシーンが見られる。そのノズル部分の外部には放熱版が3対セットとなっている。
ちなみに準備稿のシルバーホークは実際のものとは大きく異なり、『R-TYPE』のR-9のような大きなキャノピーを備え、主翼の中間部に大きな尾翼が付いたデザインとなっていた。
能力及びスペック
元々は惑星ダライアスに遺された最古の光学ディスク(作品の歴史的には『Gダライアス』の舞台である惑星アムネリア製のシルバーホークの設計図と見られる)を元に、小型輸送機を改造した急造品でオリジナルからは異なる性能を有した代物だったが、万能宇宙戦闘機と呼んでも相違ない機体で、宇宙空間を自由に飛行できるだけではなく、大気圏内飛行及び、無換装のまま水中戦も可能。更に恒星間飛行まで単機でこなす程の航続距離(但し、『Gダライアス』ではエンディングで燃料切れ近くになっている場合もある)も持ち合わせる。
宇宙の侵略者ベルサー軍に対抗できる機種であり、ベルサーの誇る海洋生物型巨大戦艦を撃沈できる戦力として、ダライアス星の希望ともなった。また、シルバーホークには亜空間における敵戦艦に自動的に追随し、相対距離を可能な限り一定に保つ、自動追尾システムが搭載されている。
推進方法
強力なタキオンエンジンを持ち、宇宙空間、大気中で優れた運動性能を有する。潜水艦のように海中に潜行することもできる。ワープ航法も可能である。
主武装
前方にミサイルを発射できる。前方攻撃は敵を貫通するレーザー、更に地形をも貫通するウェーブへとグレードアップする。
副武装
爆弾の投下装置も備えている。上下2方向に投下するツインボム、それに加えて後方の上下2方向にも投下可能なマルチボムへとグレードアップする。
防御
機体の周囲にオーラのようなバリアを纏うアーム(アーマーの略)と呼ばれる防御装置を装備しており、少々被弾しても戦闘を続けることができる。 ただし、トモマヤから放たれるレーザー、マヤリークやダチマの爆風、グレートシングのドリルミサイルに対しては無力で、これらの攻撃はアームを展開していても防ぎきれず一撃で破壊されてしまう場合がある。
アームはSF用語の「防御スクリーン」「バリア」「シールド」に相当する。アイテムを取得することでより頑丈な(アイテム取得時の回復量が多い)スーパーアーム、更に地形との衝突さえも防御できるハイパーアームへとグレードアップする。強化されるにつれ色も緑→銀→金へと変化する。防御力が低下し、消滅寸前になるとアームが小さくなる。
バリエーション
機体形状は『ダライアスバースト』以降に登場する機種を除けば、(細かい形状変更差異がある以外は)どの機種もほぼ同じ形状である。
ダライアスⅡ
惑星オルガに移住したダライアスの民が従来のシルバーホークをベースに強化を施した機体。外観こそ従来と変わらないが、巨大な弾を撃ち出すナパームショット、それと同時に撃ち出される広角弾、更に6方向に射出され敵や地形を貫通する緑色のレーザー、地表を這うように進むボムなどの強力な武装の数々が搭載されている。
『ダライアスバースト アナザークロニクル』では、本機の性能を模したセカンドシルバーホークが登場。赤色の広角弾はミサイル属性となり、耐久力のある敵に密着して撃ち込んだ時の火力は凄まじいが、バースト機関を搭載していない為、バーストビームが要となるシーンでは苦戦を強いられる。緑色のレーザーは前方に屈折しなくなったが、敵のバーストビームを遮る効果がある。ボムは地表を這わなくなった代わりにパワーアップを重ねると連射速度が飛躍的にアップ。近接戦闘時にはショット共々有効な追加攻撃となる。
ダライアスツイン
『ダライアスⅡ』のシルバーホークをベースとした機体だが、ナパームショットは広角弾のない単発の巨大弾のみの攻撃となり、ボムはパワーアップを重ねるごとにレーザー⇒球形エネルギー弾へと強化されていく。また、一部ゾーンにのみ出現するショットチェンジアイテムを取得する事でナパームショット⇔ウェーブショットの切り替えが可能。機体のカラーリングは1P単独プレイ時は緑、2人同時プレイ時は1Pが赤、2Pが青となっている。
ダライアスフォース
『Ⅱ』の時代からはるかな時が流れ、ダライアス人は惑星オルガを中心とした数百の惑星国家からなる銀河連邦を構成。シルバーホークはこれらの惑星に標準配備されている。
本作ではシリーズ初となる自機セレクト方式を導入し、3種のシルバーホーク(後述)が選択可能となった。ショットの発射とボムの投下にそれぞれボタンが割り振られているのはそれまでのシリーズと同様だが、ショットとボムを同時に発射するとパワーが分散されて攻撃力が低下してしまう。また、ボムを貫通能力のある緑色のレーザーに切り替える事も可能だが、こちらは威力は低く連射もできない為に扱いづらい。
TYPE-1
初代『ダライアス』のシルバーホークをベースにした緑色の機体で、ショットはミサイル⇒レーザー(『ダライアス外伝』と同様に4連装)⇒ウェーブの順に強化され、ボムはボム⇒ダブル⇒マルチの順で同時発射数が増える。ボムとの切り替えで発射可能な緑色のレーザーは6方向に同時発射する。
TYPE-2
『ダライアスⅡ』のシルバーホークをベースにした青色の機体で、ナパームショットはパワーアップを重ねるごとに広角弾が同時発射可能となり、弾も大きくなる。連射性能は他の2機よりも高いものの、ショットが貫通タイプではない上に威力も低い為、ボス戦では長期戦を強いられる。ボムはパワーアップすることで地表を這うように直進するサーチボムが発射可能となる。ボムとの切り替えで発射可能な緑色のレーザーはTYPE-1と同様。
TYPE-3
歴代『ダライアス』シリーズにはない本作オリジナルの武装を備えた赤色の機体。ショットはパワーアップを重ねるごとに上下にスイングしながら短いレーザーを放つクロスレーザー⇒連射は効かないが威力の高い4連レーザーを放つハイプレスレーザーへと強化される。ボムは強化を重ねると攻撃判定のある爆風を発生させるブレイクボムとなる。ボムとの切り替えで発射可能な緑色のレーザーはらせん状に16方向へと発射する。
ダライアス外伝
惑星ヴァディスにて製造された機体。この機体も外観は従来と殆ど変化がないものの、武装は原型機から大幅に強化されている。ミサイル⇒レーザー⇒ウェーブの順でショットが強化されるのは初代『ダライアス』と同じだが、更に強化を重ねるとウェーブとミサイル(ウェーブ)の同時発射や、自機の攻撃に同調して攻撃を行うサーチオプションと呼ばれる支援武装が使用可能になる。ただし、ゲーム内では最高段階の3連装ウェーブよりもその1段階前の2連装ミサイル+ウェーブが連射性や火力の面から理想の攻撃とされている。対地攻撃用のボムも強化を重ねると着弾時に爆風を伴うナパームボムとなり、最強段階になると敵を追尾するホーミングボムを前方上下2方向に発射可能になる。
また、これらの武装とは別にブラックホールボンバーと呼ばれる強力な有限武装が搭載されており、使用すると空間にブラックホールを発生させながら周囲の敵機を吸い込み、耐久力のある敵にはブラックホール消滅後に発生するスパークによってダメージを与える。この間は敵弾を消滅させ、敵との接触判定も一時的に無くなるが、地形との接触判定は残ったままなので注意が必要。
『ダライアスバースト アナザークロニクル』では、本機の性能を模したガイデンシルバーホークが登場。ショットやボムはほぼ原作通りで、白弾+赤ウェーブの組み合わせが最適な攻撃という点も同じだが、サーチオプションからの攻撃は子機ではなくシルバーホークから直接撃ち出されるようになり、連射性は低下している。
また、ブラックホールボンバーはアイテム取得によるストック方式からショットを敵に当てる事でゲージを溜める方式に変更。ザコ・敵弾を吸い込む演出やブラックホール消滅後のスパークがなくなり、無敵時間もなくなった上に効果時間もやや短くなっている。
Gダライアス
スペック
形式番号 | ARCF-R07A PLUS |
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全長 | 26.55m(メルタ) |
全高 | 14.815m |
全幅 | 20.713m |
パワーユニット | A.N.(All Nothing)システム |
悪魔の兵器A.N.を生み出した惑星アムネリアを滅ぼすべく目覚めた機械生命体シーマに対抗する為に開発されたアムネリア王立宇宙軍の最新鋭機。尾翼下の赤(もしくは青)の部分がコクピットに接している事が他のシリーズにはない特徴となっている。また、コクピット自体は独立した脱出装置ともなり、戦闘時には全天球モニターとなって周囲の状況を映し出している。
本機に搭載されているA.N.システムは一歩間違えば宇宙を消滅させかねない莫大なエネルギーを生み出す危険をはらんでいるが、衛星マーサでの迎撃戦で偶然入手した敵機械生命体のコアを融合させる事でシステムが制御可能となった。製造された機体は2機のみで、赤のカラーリングが施された1号機にはサムラック・ライダが、青のカラーリングが施された2号機にはルティア・フィーンが搭乗している。
『ダライアスバースト アナザークロニクル』では、本機の性能を模したジェネシスシルバーホークが登場。失われた禁忌のテクノロジーのA.N.ドライブは搭載されておらず、キャプチャーボールを発射して敵を鹵獲する事もできないが、その代わりとなる支援武装のサポートユニットを上下に2基装備。バーストボタンを短く押すとユニットのフォーメーションが自機の上下に追従→自機の上下に追従し、射角を広角化→『グラディウス』のオプションのように自機の移動をトレース…の3形態に変化する。ユニットには耐久力が定められており、敵の攻撃によって破壊されるとバーストゲージが半減してしまうが、バーストゲージの回復に伴い、サポートユニットも復活して再度使用可能になる。
バーストボタンを長押しする事でユニットを消費してαバーストビームが発射可能で、他のバースト機関搭載機と同様に敵のバーストビームに干渉させる事でカウンターが成立するが、タイミングを合わせなくてもカウンターバーストが発動する点が異なる。更にカウンターを成功させるごとにビームがより太くなり、それに伴いスコアの倍率も上昇するが、カウンターを成立させるにはしばらくの間ビーム同士を接触させ続ける必要がある。また、オリジナル版と同様に一度ビームを発射するとバーストゲージが無くなるまで発射を中断する事はできない。
ダライアスバースト
レジェンドシルバーホークバースト
従来機に近い形状のレジェンドシルバーホークバーストは非人間が搭乗する事が目的で生み出されており、人間には耐えられない高G環境での戦闘機動を可能としている、(『アナザークロニクル』では機体の調整が行われ、人間でも搭乗可能となった)。
また、ベルサーの捕虜となっていたアムネリア人の子孫が開発した「バースト機関」の導入により、攻防一体のバーストユニットを使用可能で、バーストユニットは通常時は亜空間に留まっており、使用の際には自機の前方に展開し、バーストビームを発射。バーストビームには2つの形態があり、自機の前方にユニットを固定してエネルギーの消耗が激しい強力なビームを放つ「通常バースト」と、ユニットを呼び出した位置に固定し、自機に正反対を向けて射角を回転させ操作する「設置バースト」がある。更に前者は敵が放ったバーストビームと干渉させる事でバーストカウンターが発生し、より強力なビームを撃ち返す事が可能。
ネクストシルバーホークバースト
レジェンドに次いで開発されたバースト機関搭載型シルバーホーク2号機。パイロットの負担の軽減と安全性の重視をコンセプトに開発された点がレジェンドとは異なり、機体の外観も在来機とは趣を異にしたものとなっている。
総合的な火力はレジェンドを下回るものの、ボムはガイデンシルバーホークのホーミングボムを更に対空攻撃用に特化させたもので、パワーアップを重ねるごとに2連装⇒4連装⇒6連装の順に同時発射数が増えていく。設置バーストは自機の移動方向を追従して回転する方式。
フォーミュラシルバーホーク
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前述の2機と同じくバースト機関搭載機だが、ダライアスの人々が知らない未知の技術が導入されている謎の機体で、在来機から形状が大きく変えられている。接近戦に特化している為、遠距離への攻撃が届かずショットの攻撃範囲も狭く扱いが難しい機体となったが、バーストゲージの回復速度は速く、移動速度も他のシルバーホークと比較して速い。ホーミングボムはネクストに比べて同時発射数や発射速度に優れるが、その分威力は低めとなっている。設置バーストの回転方向はレジェンズと同じく自機の動きとは正反対に回転する。
アサルトシルバーホークバースト
更なるパイロット生存帰還率の向上化を図った機体。外観や各種武装はネクストに類似しており、ボムは敵に当たると爆風を伴う弱追尾性の爆雷を水平方向に発射。バースト攻撃は従来のようなバーストビームではなく、球状のエネルギーを発生させながら次第に前方へと移動するスパークバーストを採用。バースト発生時に再度バーストボタンを押すと広範囲に炸裂する バーストフィニッシュが発動する。バーストカウンターも可能だが、ゲージの消費量が激しく、十分にゲージが溜まっていない状態で発動すると敵に届く前に消滅してしまう。
ムラクモシルバーホークバースト
惑星トキオにて製造された最新鋭のシルバーホークで、ジェネシスの制御システムとアサルトのバースト機関を組み合わせたハイブリッド機。サポートユニットのフォーメーションはタイトーが1986年に業務用作品としてリリースした『スクランブルフォーメーション』(英題:TOKIO)を基にしている。
ボムボタンを押すと自機の上下に2基づつ配置された状態で追従(前後に移動すると射角が変化)し、レーザーを発射→自機の周囲を回転しつつミサイルを発射(自機の移動方向とは逆の向きを攻撃)→『グラディウス』のオプションのように自機の移動をトレースしながらウェーブを発射…の順にフォーメーションとユニットの攻撃方法が切り替わる。しかしながらサポートユニットの耐久力はジェネシスよりも低く、多量の弾幕に晒される場面では容易く破壊されてしまう欠点がある。また、ショットやボムの火力もやや低めである。
コンプレッションバーストビームはカウンター時に敵のバーストビームにタイミングを合わせる必要がなく、攻撃終了時にはビームの尖端から爆風を発生させて周辺に大ダメージを与え、敵弾を相殺する強力なバーストインパクトが発生する。