CV:秋元羊介
人物
ラクス・クラインの父親で、初代プラント最高評議会議長だったが、作中で行われた二度目の選挙で急進派であるパトリック・ザラに負けて落選した。
議会穏健派の中心人物で、「命は創り出すものではない」、「(遺伝子上の問題から)コーディネイターはナチュラルへの回帰を迎えるべき」という持論を持っている。
血のバレンタイン事件後、黒衣(喪服)の独立宣言と徹底抗戦を明言し、「プラントは我等コーディネイターの国である」とする強硬手段をとった。
結果的にオペレーション・ウロボロスを可決したことにより、Nジャマー投下による地球圏の徹底的な経済制裁を敢行する。もっともその後、彼は友好な姿勢を示した国家にはエネルギー供給をする事で一気にプラントの優位を確保するエネルギー外交を行っており、アメとムチを上手く使い分けるあたりは後継者のデュランダル同様に為政者として現実的な考えであったようだ。
ところが、比較的シビアだった彼もコーディネイターの抱える問題である「出生率の低下」が表面化していくにつれ考えを改め、コーディネイター同士の婚姻では最早存続が困難と考えナチュラルとの講和を画策し始める。選挙の落選後は前議長だった伝手などを使い、マルキオ導師の仲介役や「技術によるコーディネイター存続」を標榜し強硬になっていくパトリックを諌めたが、それも叶わなかった。また、Nジャマーキャンセラーの限定的な利用による地球のエネルギー危機解決も画策していたが、これはDESTINYの時代においても拡大する事は無かった。最後は、互いに破滅の道を歩んでいくプラントと連合を止めるため、娘と共に動いていたが、ザラ派の軍人によって射殺された。
講和路線に移った後のシーゲルはナチュラルとの婚姻を積極的に進める計画を立てており、これはコーディネイターであることに誇りを持つパトリックのような人間には相容れぬものであった。また、宇宙技師としての側面も持っており、自らの議長任期時にはDSSDのような外部の宇宙開発組織にも投資している。宇宙生物の未知の遺伝子採集も視野に入れプラント自体の遠宇宙進出にも熱意を持っていたが、そのために開発計画を進めていたソーラーセイル加速器である「ジェネシス」は戦争の流れとともに最終兵器へと変貌していく事となる…