概要
初代ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド(HOD)のラスボス。
また、ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド2にも登場している。
その名前はタロットの大アルカナにおいて『魔術師』を意味する。
デーモンを思わせる邪悪かつ無機質な肉体を備え、空中浮遊能力を持つミュータント。
黒幕であるDr.キュリアンの最高傑作として目覚めるが、何故か(後述)親のキュリアンさえも敵とみなし「誰の命令も聞かぬ」「ただ破壊するのみ」(テキスト上はカタカナ)と宣言してキュリアンに制裁を下した。
戦闘は直立不動の姿勢を保ったまま高速移動を繰り返しつつ、火炎弾を投げつけるというもの。
また体力が半分を切ると無数の弾を上空に発射し、それをプレイヤーに撃たせる事で自分への攻撃を回避してくる。
この『自分自身を画面外に追いやっての攻撃』は、その後のHODラスボスがたびたび使用する伝統技にもなっている。
弱点は『右顔、左上腕、右下腕、左太股、右脛』。
多いように思えるが、上記の高速移動等から狙うのはそれなりに難しい。
倒した場合は「いつの日か必ず復活する」と言い残して爆発四散。晴れてゲームクリアとなる。
戦闘BGMが神曲である事や、ポーズをほとんど崩さず戦う風格ある戦闘スタイルから、HODシリーズのボスキャラの中でも特に人気が高く、ファンの間では『マジシャン閣下』と呼ばれている。
再来
その宣言通り、『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド2』の5面にて復活。喋りが流暢になり、唯我独尊な性格も変わっている。
右下腕のみ装甲が修復され、身体の各所から触手が飛び出た醜い姿に変貌しているが、その力は全く衰えていない。
技等は前作と同じで、戦闘BGMもアレンジ版が再生される。
ただし最終攻撃時はプレイヤーの視界に居座り続ける。
ちなみに、設定上は『初代』『2』共に不完全な状態で戦っているらしい。
閣下の本気を見られる日は来るのだろうか?
なお『彼』がキュリアンに従わなかった理由は、ゴールドマンにプログラムの改造を受けていたからとされる。
……マジで閣下の本気を見られる日は来るのだろうか?
そして
更に更に、前作から3年後を舞台にした『4』の後日談『4SP』にて三度目の再登場を果たした。相変わらず弱点は改善されてない。
本作では高速移動が不規則になり、画面のどこか(右or左or中央)から攻撃するテクニシャンな戦法を取る。
また、最終技では火炎弾連射に次ぎ、火炎を纏っての突進もランダムに使用して来る。
が、条件を満たした場合に訪れるバッドエンドの内容から、このマジシャンが既存の『彼』と同一の存在かは疑わしい。
どういう内容か知りたいという物好きな方は、ハッピーエンド・トゥルーエンドを含めてさっさと閣下に謁見して見届けよう。
ナンバリング外の「愛されるより愛シタイ」には本人こそ登場しないが、ミニゲームのひとつ「名探偵ゾビコ」のBGMに彼のテーマ曲が流れる。同ミニゲームにはジェームスを始めAMSの諸君も出演しており、ギャグ回でも因縁があるようだ。