概要
哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類などの脊椎動物の腹部に存在する。
哺乳動物ではほぼ肋骨の下に収まっており、頭側には横隔膜が存在する。牛・豚・鶏などの肝臓はレバーと呼ばれ食用にされる。
人間の肝臓
人間の体内においては最大の臓器であり、エネルギー消費量も人間の臓器の中で最も多い。
非常に機能が多く、「人体の化学工場」と呼ばれることもある。
代謝、排出、体液の恒常性の維持などにおいて重要な役割を担っており、解毒作用は主に肝臓で行わる。特にアルコール分解能があることで知られている。
また、人体の活動に必要なさまざまなタンパク質を合成したり、グリコーゲンの貯蔵や、十二指腸に胆汁を分泌して消化にも一定の役割を持っている。
機能障害や疾患を起こしていても自覚症状が出にくいことから「沈黙の臓器」とも呼ばれる。そのため、症状が表面化する頃にはかなり重篤化していたり最悪手遅れになっている場合も少なくないので、特に症状を感じていなくても定期的に状態を検査しておくことが望ましい。