ハィ=リューン・イェアソムール・ジェダ
はいりゅーんいぇあそむーるじぇだ
概要
本記事はネタバレを含みます。
『ひぐらしのなく頃に解』の登場人物である羽入の正体とされている人物。
作中においては羽入と同一の姿で描写されている。
ひぐらしのなく頃に絆の言祝し編によると、本名はハィ=リューン・イェアソムール・ジェダ。
パラレルワールドからこの次元の壁を越えて世界を流浪する民『リューンの民』という異世界人の一人。
人間とは異なる存在と思われ、頭部の角は『リューンの民』の特徴。普通の生物とは違って肉体や精神が『幼児退行』していくことで老化する。
詳細は不明だが、何らかのトラブルにより、仲間が肉体を失い精神生命体となる中で、唯一肉体を持ったまま『この世界』にやって来た。
「純血(ピュトス)」と呼ばれる一人であり、リューンの民の精神体が人間に憑依し、暴走して人を襲う
「混血(グリフィス)」を討伐することを役割として各地を放浪していた。
頭の角は「リューンの民」の特徴。「リューンの民」はこの世界の人間とは違い、老化しない代わりに徐々に肉体や精神の構造が単純化、つまり退行して「死」に至るという(現在の羽入が少女の姿であるのはそのため)。
あるとき、鬼ヶ淵村で古手陸と出会い(過去に鬼ヶ淵村で「混血」を討伐した際に救った赤子が、陸であり、正確には再会なのだが最初はお互いに初対面だと思っていた。)
羽入という名は、出会った際に本名は呼びにくいということで陸が名づけたもの、ひょんなことから古手家に居候することになった羽入は、陸と暮らすうちに彼に惹かれ結婚。
娘の桜花を儲け、幸せな家庭を築き暮らしていたが、ある事件により陸は死亡、羽入も普通の人間には知覚できない状態になってしまう。
成長した娘の桜花だけは唯一羽入を知覚することができたため、羽入は桜花に自分が母親である事は伏せ、友人として影から見守っていた。
ところがある時、村に蔓延した疫病を治すために桜花が羽入に疫病の薬を作ってもらったことで、薬を戦の道具として使おうとした領主や疫病の薬による金儲けを目当てとした村人の一部が暴走し、桜花は酷い拷問を受ける。
それを見た羽入は激怒し、我を忘れ、次々と村人を殺していくも、鬼である羽入を止められるのは鬼の血を引く自分だけと考えた桜花に止められて、自我を取り戻す。
そして羽入は惨劇の原因と罪を、暴走した村人や領主ではなく自分という「鬼」に背負わせるよう桜花に伝え、母である自分を討たせた。
『言祝し編』の物語は、古手神社に安置されている古文書の一つを読み解いたものであり、本当に羽入の正体がそのような人物なのか、そもそも物語の内容が真実なのか自体明言はされていないが、
原作でも羽入本人からそのような事実をほのめかす言動や祭囃し編終盤で桜花と思われる人物の声が登場するなど、信憑性はかなり高いものと思われる。
当該作品言祝し編のストーリーは原作にて明かされた設定を元に、オリジナルシナリオを担当しているシナリオライターが考案したもの。