コロンビーヌ
ころんびーぬ
CV:悠木碧
概要
フランシーヌ人形を笑わせるために創造主の男に作られた4体の人形(最古の四人)の一体。最古の四人の紅一点で、仮面とターバンを付けた女性の姿をしている。下は前半の姿。
掌を白熱化させ、鋼鉄も容易に溶かす「純白の手」(レ・マン・ブランシュ・ジマキュレ)という技を使う。しかも「気」の力を無力化するため加藤鳴海との相性は悪い。そのためか彼との戦闘描写は殆どない。
クローグ村を襲撃した際は人間の身体を綯って綱にしてその上を渡っていた。
ある日襲撃した図書館で手に取った恋愛小説を読んでから人間の恋愛感情に興味を持ち「人間の男の人に抱きしめてもらう」という願いを抱くようになった。
だが、そこはやはり機械の人形で、恋愛感情というものを理詰めで理解しようとする節があったようだ。例として、試しに適当な人型の人形と接吻した結果、力加減をせずにその相手の人形の顔面を打ち砕いただけだったとか。
「しろがね」と「真夜中のサーカス」との最終決戦で「しろがね」のティンババティに敗れて一度破壊される。
その後、ある人物によってゴスロリファッションの少女の姿をした旧式ボディで修復され、言動にも多少の幼児化が見られるようになった。パンタローネとアルレッキーノと違って技も変化しており、「純白の手」を失い大気中のゾナハ蟲を操り様々な物体を任意に生み出せる能力となった(元々の肉体でもゾナハ蟲を操りばらまく役目だったので、代替的な戦闘手段を模索したものと思われる)。
勝がしろがねを守るため自動人形やしろがね-Oたちと戦うようになると、その案内人と立会人を務めるようになる。
そこで勝と奇妙な交流を重ねつつも最初は彼の戦う理由がわからなかったが、勝との触れ合いや、自動人形との戦いを見続けるうちに彼の考えや心を少しずつ理解するようになっていく。しかしやはり敵側の人間であるためか、勝からは一方的に敵視されまったく信頼されていない。
芯のしっかりした女性が多い『からくりサーカス』においては、珍しく「恋に夢見る」という女の子らしい願望を持ったキャラクターである。
華奢で可憐な姿と勝と掛け合いからPixivでは初期の成人女性バージョンより、修復後の少女バージョンの方が人気が高い。
新ボディと類似した体を持つディアマンティーナとは相対するような存在であり、コロンビーヌが彼女に放った言葉は間接的には物語のラスボスにまで影響を及ぼすこととなった。
元ネタは即興演劇「コンメディア・デッラルテ」に登場する女召使い。
ネタバレ
以下はコロンビーヌに関する重大なネタバレが含まれます!
最期
ひょんなことから勝に庇って抱き締めてもらったことから、勝に協力するようになるが、先述の通り敵側なので警戒され続けていた。場違いな軽い態度もあいまって、勝はコロンビーヌをもて余しつつあったが、人形ゆえに抱いた虚無感と言う本心を晒し、またフェイスレス派しろがね-Oたちの持つ身勝手な醜悪さに共感し共闘する内に、少しずつ勝との間に信頼が芽生えていく。
最期は「最後の四人」のディアマンティーナの相手を請け負い、その死闘を後一歩で制するというところで勝の危機を知り、ゾナハ蟲を彼の救援に向かわせる。このためディアマンティーナの逆転を許してしまい、ボディを破壊されてしまった。
無惨な敗北を選んだ不可解さに、ディアマンティーナはその理由を尋ねられ、一度は口をつぐむも「愛」を理解してない彼女への意趣返しに内心から滲み出たものであることを述べ、彼女に「フェイスレス様があなたに向けている愛は、ハサミを便利な道具として大事にするようなもの」と説く。これを聞いたディアマンティーナは、フェイスレスから無理やりにでも愛の言葉を聞き出そうと画策・離反するようになる。
そして死の間際、コロンビーヌは勝から感謝の言葉をもらい、抱き締められた。ついに夢が叶ったのだ。そのことを告げて笑顔を見せ、勝の腕の中で機能停止を迎えた。