「はじめまして、エレオノールさん。ワタクシ、ディアマンティーナ」
CV:かないみか
概要
ある人物によって作り出された最新鋭の四体の自動人形「最後の四人」(レ・デルニエ・キャトル)の一体。
縦ロールの金髪に大きなリボンを結わえ、黒いワンピース型のゴスロリ衣装を着用した美少女の姿をしている。
爆弾を内蔵したクマのぬいぐるみ型人形や小鳥型人形を操り武器とする。
綺麗なものや可愛いものが好きで、人間の血の風呂に入り自分自身を磨いている。
ただし、その反面愛用したぬいぐるみが壊れた時はさっさと捨て去ったりする冷酷な面も。
コロンビーヌとはある意味対極を成す存在で、彼女同様「愛」に強い憧れがあるが、コロンビーヌが互いに抱きしめ合うことなどの双方向の愛情を求めている一方で、彼女は「自分が好きなのだから相手も自分が好きなはず」という相手に愛を強要する歪んだ愛情である。
彼女のこの歪んだ愛情こそが、物語の最後で大きな意味を持つことになる。
最後の四人はそれぞれ造物主の性格(し欠点と言うべき部分)を受け継いでおり、ディアマンティーナは「自分が好きなんだから相手も自分が好きなはず」「拒否されれば暴力や幽閉などで脅すことで好意を受け入れさせようとする」という自分勝手で幼稚な恋愛観を受け継いでいる。
関連項目
【警告】以下、ネタバレ注意!!
歪んだ愛を求めた少女人形の末路
物語終盤、モン・サン・ミッシェルでの戦いにおいて、裏切ったコロンビーヌと戦うこととなる。
当初は旧式と侮って余裕を見せていたが、すぐに蟲使いたる彼女の能力で、攻撃を完封され焦る。
しかし、彼女が才賀勝とエレオノールを助けるために蟲の防御を解いたことで勝利を収め、その動機を聞いて、さらにコロンビーヌを罵倒する。
だが、そこで彼女より本当の恋愛について説かれ、フェイスレスがディアマンティーナに向ける愛情は、便利な道具を愛するのと同じ愛であって、人間同士の愛情ではないと指摘される。
逆上したディアマンティーナはコロンビーヌの首を斬り飛ばしてこれを一蹴するも、内心では焦るようになる。
その後、シャトルの打ち上げ場へ向かう列車「長足クラウン号」での攻防において、シャトルを直接狙おうとするが、そこで才賀勝と出会い、フェイスレスの計画が失敗したことを知る。そのためメイド型の自動人形に偽装してシャトルに密かに乗り込み、宇宙ステーション「アルファー」にいるフェイスレスに会いに行く。
そして、勝とフェイスレスの最終対決の最中、フェイスレスが自身の身勝手な愛を誇った場面で乱入し「アルファー」にクマちゃん爆弾を仕掛けたと脅した上で、フェイスレスに「エレオノールなんかより、フランシーヌなんかよりも私が好きって言ってェ」と自分を一番愛する存在と認めるよう迫る。
結果、そのディアマンティーナの厚かましい姿は、フェイスレスこと白金に200年に渡る身勝手な愛の醜さを自覚させるきっかけとなり、自分がフランシーヌやエレオノールにやっていた愛情表現の歪さ、醜さを客観視、直視、実感してしまい「誰をどれだけ愛そうが自由だが、愛される側にも都合があって、愛したからと言って愛されるわけではない、相手にだって誰かを愛する権利がある」ことを理解。
自身のフランシーヌへの愛を理由に彼女の愛は拒絶され分解されるが、活動停止する直前に彼をナイフで刺した上、無理心中を図るためにクマちゃん爆弾を起爆させて活動を停止した。
「フェイスレス様ぁ!! 酷い、こんなに、愛してるのに・・・!!」
「愛シテ、クレナイ、ナンテ・・・・・・」
誰よりも他者愛を求めた自己愛の化身は、造物主からの道具への愛着すらも失って捨てられる因果応報の最期を遂げた。