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「シベリアのケチな北風にかけて、本気(マジ)になるヤツァ、チョーカッコワルイんスよォ!!」

CV:三宅健太

概要

最後の四人の一人である自動人形

全身真っ白の大柄な道化師であり、最後の四人では一番人間離れした外見をしている。

一人称は「俺っち」(「私」も使用している)。

本気を出すことをカッコ悪いとし、表向きは飄々とした掴みどころの無い性格をしているが、本性は傲慢かつ残虐。口癖は「○○の○○にかけて」だが、特に内容に意味はなくデタラメ。

他の最後の四人と違い、当初は特に興味を持つものも無く待機中は殺風景な自室の片隅でじっとしているのみだと思われていたが、真夜中のサーカスの旧アジト内を散策した際に最古の四人が作ったフランシーヌ人形の彫刻や絵画を見て、彼女に恋心を抱いたこと、そしてその生まれ変わりと思い込んだエレオノールにも歪んだ恋心を向けていることが判明した。

彼の頭の角は局所的気象操作装置であり、室内であっても雷、風、雨、霧と自由自在に気象操作を行うことが可能で嵐ですら起こせる。中でも「落雷」は一撃必殺とも言えるほどの威力を誇る。

また物理法則を無視したかばんを持ち、そこから様々な凶器を取り出し使用している。

身体スペック自体も高く、特にブリゲッラの拳法も軽くあしらうほどの高い回避能力を有しており、攻守に優れた最強の自動人形と言っても過言ではない。

本編での動向

ゾナハ病に襲われた黒賀村で他の三人と共に初登場。他の3人の登場シーンに合わせて気候を操作し、読者からは4人全員に気象操作能力があると思わせた。

後にエレオノールを才賀勝に奪い返されたフェイスレスが宇宙にいて手出し出来ないのをいいことに、エレオノールを力ずくで手に入れようとシャトルを運ぶ汽車に襲いかかり、迎撃に出たパンタローネと戦い、ふざけた態度のまま圧倒し続ける。

しかし自分の夢を聞かせたパンタローネから「フランシーヌ人形の美術品を見ただけで彼女に恋をしたこと」、「誰も笑ってくれる客のいない世界でコメディーを演じること」を盛大に笑われ、恋が叶わぬ理由と事実を告げられると激怒し、苛烈に攻撃を繰り返すもその結果、角に何度も攻撃を受けてしまう(それまではふざけながらも的確に避け続けてカスリ傷一つつけられることなくパンタローネを圧倒していた)。

それでも特に損傷も無くパンタローネを追い詰めたが、トドメを刺す直前に「道化が笑われて本気でキレるというカッコ悪い姿」を嘲笑された。

その後、汽車に追いつきエレオノールが愛するナルミを殺そうとし、それを阻むエレオノールと対決となりここでも圧倒するものの、隙を突かれて列車から引きずり降ろされる。その後は「花嫁教育」と称してウェディングドレスを着せた彼女を追い回しては痛めつけ、やがて教会にたどり着く。

そこでしろがねの血を飲んだためゾナハ病にかかっていない赤子を見つけその生き血を飲もうとするも、エレオノールに赤子を奪われ、躾と称し彼女をさらに痛めつけようとする。

しかし、そこへ勝にフェイスレスとの決着を託した加藤鳴海が現れ、対決となる。

彼の目が見えないことを見抜くと「落雷」でケリをつけようとするが、土壇場で気象操作装置である角が破損、それがパンタローネの執拗な攻撃によってもたらされた結果だと気付く。

角の損壊と「本気でキレることはカッコ悪い」と思ったために隙ができたことを鳴海の繰り出してきた拳を目前に自嘲し、その表情のまま最期を遂げた。

(ああ…パンタローネが熱心に狙ってやがったっけ。)

(まったくよ…)

「年寄りの入れ歯にかけて…」

最後の四人はそれぞれ造物主の性格(しかも欠点と言うべき部分)を受け継いでおり、ハーレクインは「本気にならない」=「都合が悪いことは歪曲して言い訳してるに過ぎない」くせに本性を拒まれると癇癪を起こす面を受け継いでいる。

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ハーレクイン(からくりサーカス)
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