「わたしは人間の格闘技を極めた。」
「それを使って敵をしとめるのが、わたしの誇りであり、喜びの全てなのだ。」
CV:陶山章央
概要
拳法を使うことにこだわり、日夜人間や象などの生物を相手に格闘技の実験を行っている。メンバーの中ではもっとも冷徹な性格をしている。
フルネームは、ブリゲッラ・カヴィッキオ・ダ・ヴァル・ブレンバーナ。
全身をロングコートで覆っており、その下には無数の小型ミサイルが搭載されている。
本人はこれを使うのを嫌っており、格闘技で敵を倒すことでミサイルに頼らず己自身の優位性を証明しようとする。
一方で、「格闘技」が通用しない状況に陥ると途端に逆上する一面も持つ。
最後の四人はそれぞれ造物主の内面(しかも欠点と言うべき部分)を受け継いでおり、ブリゲッラの場合は「自分の都合(格闘技)の上でしか他人に興味がなく、他人を自分の都合で平気で傷つけ、なんとも思わない冷酷さや無関心さ」だと思われる。
本編での動向
ゾナハ病に襲われた黒賀村で他の三人と共に初登場。
フランスのモン・サン・ミッシェルではしろがね(エレオノール)救出にやって来た生方涼子と阿紫花平馬、彼らに加勢したアルレッキーノと対決。
拳法と性能差でアルレッキーノを圧倒するが、自動人形にとって有害なしろがねの血が付いたナイフがかすったことで運動機能が破壊され撤退する。
スペースシャトルをロシアのボードヌイ射場に運ぶ列車「長足クラウン号」をハーレクインと共に襲撃してアルレッキーノと再戦。
アルレッキーノの奥の手である超音波攻撃「諧謔曲(スケルツォ)『神をたたえよ(ベネディカムス・ドミノ)』」に苦戦したが、忌み嫌っていたミサイルを解禁したことで辛勝。
その後、列車に乗り込み機関部を破壊すると駆け付けた加藤鳴海と対決。純粋な拳法の実力で圧倒する。
そして機械の体になったことで満足に発頸が使えない鳴海に失望し、「拳法家として最も不名誉な死を与える」ために、ミサイルでトドメを刺そうとする。
だが、その事が鳴海が師から習った発頸の基本を思い出させてしまい形勢逆転される。
鳴海の拳を受けながら、アルレッキーノとの戦いからミサイル一発で相手を粉砕する「暗い快感」に魅せられてしまったことを悟る。
なんということだ!
あの一発!
あの一発のミサイルさえ打たなかったら!!
最期は、アルレッキーノと戦った時、ミサイルを打たなければ……と後悔しながら列車から転落。車輪に巻き込まれて、全身を粉砕された。
今際の際にミサイルを使わなければと後悔したブリゲッラだが、その場合はそのままアルレッキーノに敗北していた可能性が高い。
また、アルレッキーノがブリゲッラの拳の届かない射程から攻撃したにもかかわらず、鳴海との戦いでは彼の間合いでミサイルを打ち躱されて敗北するなど経験を活かすことが出来ていなかった。
自らの力と強さを証明することに拘りながら、ミサイルという生まれついての自身の能力に向き合えなかったために、嫌悪を割り切って武器として使いこなす強さも、敗北に甘んじようと最後までそれを封じる覚悟も持ちえず、ミサイルから得られた快感に引っ張られ敗北してしまった。
ブリゲッラが受け継いだ造物主の真の一面は、『己に向き合い御することが出来ず、コンプレックスに振り回される心の弱さ』だった。
関連タグ
最後の四人:ハーレクイン、カピタン・グラツィアーノ、ブリゲッラ、ディアマンティーナ
最古の四人:アルレッキーノ、パンタローネ、コロンビーヌ、ドットーレ
【CAUTION】以下、ネタバレ注意!!
2022年10月24日までモバゲーなどで配信されていたソーシャルゲーム「からくりサーカス ~Larmes d'un Clown~」において、2020年9月に『[怒涛の花火師]ブリゲッラ』(レア度はSSR)が登場。
しかし、覚醒&上級進化後の絵面がすさまじく、ミサイル全てを露わにしたブリゲッラが、花火の手筒を持ち、盛大に天へ打ち上げているというもの。
おまけに、その手筒には墨痕淋漓と、ブリゲッラの名前が漢字で記されていた。
なお、上述のゲームでキャラ崩壊していたのは、ブリゲッラに限った話ではないし、ちゃんとカッコいいブリゲッラのカードもあるのだが…。