概要
発作によって激しい呼吸困難に陥る病。
近くにいる人を笑わせることで症状を緩和するという特徴がある。
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本当の概要
正式名称「他者の副交感神経系優位状態認識における生理機能影響症(Z.O.N.A.P.H.A. Syndrome)」。
自動人形の疑似体液や自動人形が撒き散らす「銀の煙」が体内に入ることで発症する。
この二者の正体はミクロサイズの虫型の自動人形「アポリオン」通称ゾナハ虫でありそれらが体内の器官・神経をいじくり発症に至る。また、この虫は非常に小さい隙間にも入り込み機械を損傷させてしまうため煙が漂う空気中は乗り物や機器もまともに使えないものが大半である。
発作を起こすと激しい呼吸困難を伴った痛みを感じるが、上記で説明したとおり、他者を笑わせれば緩和される("笑ってくれて"緩和されるので相手が患者を意識できていないと効果はない。よってその辺の笑っている相手の元へ向かっても効かない)。
笑いに面白い、楽しいといった感情がこもっている必要はないので相手が自発的に笑いを見せて緩和させてあげることは可能だが、この病気の研究所の研究者・看護師達はあまりにも多くの患者達が苦しんでいるのを見続けておりとても笑いを見せ続ける心境を保てない。
そこで薬を過剰に摂取(麻薬にも近い代物であるらしい)し無理やり笑顔を維持し心身共にかなりの負担をかけていた。
一般的には「人を笑わせないと死んでしまう奇病」と認知されているが、この病気の本当の怖さは「どんなに苦しくても死ねない」ところにある。
この病気が原因で死ぬことはなく、直接的な死因となるのは免疫力低下による様々な合併症によるもの。
病状の進行に合わせて三段階に分けられる。
第一段階
他者を笑わせなければ呼吸困難に陥る発作が発生するが、それ以外では日常生活に支障は無い。とはいえ自動人形達はゾナハ虫を散らばるように撒き散らすため集団発症することが大半ということもあり大抵の人はすぐほとんど動く余裕すらなくなる。
第二段階
免疫力が低下し、さまざまな合併症を引き起こす。死亡要因はこの段階がほとんど。
この病気の恐ろしさを知る人は第三段階の悲惨さから、第二段階で死亡した人を「運良く死ねた人」という者もいる。
第三段階(最終段階)
新陳代謝が停止し体温が低温で一定化、全身が硬直、食べ物や水を摂取せずとも生き続け、成長や老化も止まる。
外的要因以外では死ねなくなり、半永久的に呼吸困難を伴った激痛が続く。
治療方法は万能の霊薬「生命の水(アクア・ウイタエ)」を飲むか、身体にワルトハイム電磁波を照射するしかない。
前者は下手に飲むと不死人「しろがね」へと変化して本来の人間の体質を失わせてしまう上絶対量が不足してしまう(しろがねの血中に存在するので血量が元に戻るを待つことで補充は一応可能。また、彼らと1年以上共同生活を送ることで常人にも完全な免疫を備えられる)事から、後者は作中終盤になってようやく発見したもので生成装置は多量の電力を要し施せるのは一人ずつなので患者を皆治すのは到底できない話である。
上記の治療法が見つかるまで研究所では患者達にどうもしてやれずベッドすら不足していたため床に寝転がせておくしかない有様であった。
自動人形破壊者「しろがね」は生命の水で超人化・自動人形への強い憎悪が宿るのと引き換えに病気を完全克服した者達であり同じくゾナハ病の恐ろしさを理解できる患者達の元へ訪れこのまま病気で死んでいくか、病気から助かるが人形と戦い続ける宿命を背負うかを選ばせ後者を新たな同志にしてきた。
ちなみに第三段階になった人の顔はなんとなくアヘ顔に似ている。
一方は激しい快楽から、もう一方は激しい苦痛からと、原因は正反対なのだが顔を酷く歪ませる点では両方とも違いはないのかもしれない。
クライマックスのネタバレ注意
もしゾナハ病が無くなるとしたら、私の最愛の人エレオノールが優しくなった時だけさ
ゾナハ病の完全な抹消方法がゾナハ病を生みだした者から明かされた。ゾナハ虫達は特殊な電波で指示を受けており生み出した者の想い人、その面影を色濃く受け継ぐ者が生み出した者が好きだった歌声を電波に乗せるとゾナハ虫へ「病気にする」から「病気を治す」に命令が変わり虫達は拡散、電波の届かない人体内の仲間へも知らせ異常を治し体外へ排出、停止するのである。