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フェイスレス

ふぇいすれす

からくりサーカスの登場人物。
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概要だよ~ん

からくりサーカスの登場人物。
名前の意味は顔無し
サイボーグ化されたしろがねである「しろがねO(オー)」の開発・育成を勧めているしろがね。シリアスな場面でも冗談を言ったり、顔を伸ばしたりしてふざけることはあるが、「自動人形(オートマータ)」を殲滅したいという気持ちは強い。
非情に優れた”現代の錬金術師”でしろがねたちの中でも影響力を持った人物であり、「しろがね」の中から志願した者に強化改造を施しマリオネット無しでも戦闘を可能にしたサイボーグ「しろがね-O(オー)」達の司令官でもある。
部下が殺されても自分のペースを崩さないため、何を考えているのかわからない彼を気味悪く思う「しろがね」もいる。

サハラ砂漠での戦いではフランシーヌ人形を破壊するために戦うが、加藤鳴海を救うために自らの身体を罠の歯車に噛ませ、犠牲になった。
彼に語った過去によれば、親戚をたらい回しにされ冷遇される中でふざけやの態度が癖となり、そんな彼の冗談で笑ってくれた幼馴染の恋人が居たが、彼を気に入らなかった彼女の母親によって彼女と離れ、再開した時には彼女は自動人形の妻にされていたという。彼女を連れて逃げる最中、人形の本性を表した夫に立ち向かうも、恋人は井戸に落ちて亡くなった。


「三解」のフェイスレス

彼の特技からついた二つ名。

「分解」

服の中にしまってある工具を使い、自動人形を素早く分解する。

「溶解」

掌の装置から強力な酸を放出する。

もう一つの特技は本人曰く、「自動人形を完全に沈黙させる秘密の技」とのこと。



以下、重大なネタバレ














フェイスレス


白金、ディーン・メーストル、才賀貞義、フェイスレス指令。全員、同じ人間。君らにゾナハ病と災厄をばら撒いた男だよーん!


からくりサーカス内で起こった事件の全ての元凶であり、作品世界における「しろがね」と「自動人形(オートマータ)」の対決という物語の根幹部分を生み出した元凶
本名は白金(バイジン)。正確に言えば、彼の記憶を溶かした命の水を攫った白家の子供に飲ませることで記憶を移した2世がフェイスレスであり、フェイスレスとしての本名はディーン・メーストル。

横恋慕した女性を三代にわたって追いかけ回し、その過程で全人類を不幸にした正に吐き気を催す邪悪である。才賀貞義として才賀勝の母親を愛人とし、彼を自分と愛人の子と偽ったのも、自分の人格をコピーするためにすぎなかった。
しかも彼は自分が悪いことをしているという意識がさらさら無く、自分のためになることは全て良いことだと認識している地上最強の自己中心主義者である。勝は彼のことを「ドス黒く燃える太陽」と形容したが、正に正鵠を射た言葉だと言えよう。
ココまで来るといっそ悪役として清々しいまでの存在感を放っているためか、前作の敵ボスキャラクター「白面の者」に負けず劣らずのインパクトを読者に与え、高い人気も誇っている。

終盤、は黒賀村に住む人形遣いの少年へーまと猛獣使いのリーゼリョーコと4人でモン・サン・ミッシェルへ向かいフェイスレスを倒しに行くが、フェイスレスに自分の記憶と人格を完全にコピーしてしろがねロケットに乗せて宇宙へ逃げるつもりでいた。
しかし、勝はゾナハ病の予防として柔らかい石を宿したエレオノールの血を飲んでいた為、状態異常と見なされ記憶と人格のコピーは失敗。挙句の機転によって間一髪でしろがねを救出するのに成功しフェイスレスだけがロケットで宇宙へと飛び立っていく。

自らの計画が失敗に終わり、三度目の失恋をしたフェイスレスは「もうぜんぶどーでもいいや」とヤケを起こし、超微細自動人形「アポリオン」に司令を下しゾナハ病を促進。全世界を滅ぼそうとする

そして再登場した時はあのプラハで錬金術を修行していたころの若い姿で登場する(あらかじめクローンとナノテクノロジーの技術によって生成していたとのこと。またこの体になったのは半ドアで飛びたったのがいけなかったとは本人の弁)。
なお国際宇宙ステーションでの最終決戦に半壊状態のフェイスレスがぶら下がっているのが確認できる。
宇宙ステーションにたどり着いた勝の土下座による懇願を「いやあぁだよバアァカ!」と嗤って切り捨て、「兄さんが作ったのより強力」と語る完全版あるるかんを持ち出し、占い師アルメンドラと白金が融けた命の水を飲んでしろがね化した犬が見守る中で最終決戦の火ぶたが切られる、果たして勝つのは誰か?。

ボクの名台詞だよ~ん

だって、僕は『自分を信じている』もん。自分を信じて『夢』を追い続けていれば、夢はいつか必ず叶う!

勝クン、僕とゲームしようぜい!

僕は君達創造主だよ~ん!!
※実はこれこそが三解の最後の意味でいわゆる「理解」である。


関連項目だよ~ん

からくりサーカス しろがね
才賀勝 加藤鳴海 吐き気を催す邪悪
















最後のネタバレ














勝との激闘の最中、勝自身も恋したエレオノールを何故鳴海に譲ったのか問いただすが、「しろがねを最初に好きになったのは、ナルミ兄ちゃんなんだもん!!」という言葉にかつて自分が「兄さん、フランシーヌは僕が最初に好きになったんじゃないか」と言った事を思い起こし、動揺のあまりあるるかんを真っ二つにされる。

それでもなお「あはは、バカだなァおまえは!そんなのぜんぜんカンケーないね!好きなら他のヤツなんてカンケーないさ。さらっちまやぁよかったんだ!」と悪態をつき勝を痛めつけるが「……そうしたら……僕…幸せに…なれたかい………?」と問いただされ、フランシーヌを攫ったが幸せとは程遠かった過去を思い出してしまう。

更に追ってきたディアマンティーナが見せた爆弾での脅しを楯に愛の言葉を要求する自分への身勝手な愛を通して、とうとう自身の愛の醜さを自覚。ディアマンティーナを拒絶し分解するも逆上した彼女に刺され、爆弾クマちゃんの爆発によって宇宙ステーションが黒賀村へ向けて墜落し始める。

すでに限界の身体で、確実な死を目前にしてもなお必死に落下点を変えようとする勝を見ているうちに、叱咤するように勝を指導してあるるかんの上半身を操作。2人で協力してブースターを噴射させる作業に取りかかる。
やがて勝を弟の様に捉え、いつも駄目な自分を教え導いてきた兄の気持ち、そして自分が我慢して大事な人の笑顔を守る自己犠牲の心を理解する。

作業を終えた後、白銀、フランシーヌ、フランシーヌ人形、アンジェリーナ、エレオノールと他人に縋り続けた自身を頼みとし縋り付く、たった一人の観客である勝に、彼の望みであるゾナハ病を止めるカギがエレオノールの歌う子守歌であることを教える。
そして一緒に脱出しようという誘いを断り、「舞台が終われば観客は家路につくもの」として、勝を一人で脱出させた。

崩壊する宇宙ステーションに残った彼は、懐かしい子守歌を聞きながら『一人ぼっちだから』と自分に付き合って残った自動人形のグリュポンを抱きしめ、恐らく200年もの間、口にしてこなかったであろう反省の言葉を涙を流しながら述べ、人生の幕を閉じた。

「本当にバカだよなァ…あのガキ。」
「僕の大きな計画の、ほんの小さな歯車にすぎなかったヤツが…結局全部ぶち壊してしまった…」
「…バカのくせにさ。」
「でもな…」
弟を助けるのが、兄だもんなァ。
銀…兄さん…僕が、まちがっていたよ。


余談

作中の根幹を成す要素大半を作り上げ、人格の転送でいくつかの技術の欠損があってもなお現代科学を学ぶことで現代科学の枠を超えたものを生み出せる、作中でも最高峰の技術力の持ち主だが、根本的には「人形師」としての自負とプライドがあり、ハーレクインの気象制御装置を始めどれほど強力な機構や装備であれ、それを量産して多くの自動人形に組み込むという真似をせず、各々の人形に個性や違いをもたせる、最終決戦に持ち込んだあるるかんにも外見が白い事と両手足に聖ジョージの剣を装備させる以外目立ったアレンジを加えない等、妙に一本気が通ったところがある。

多くの人間の人生を狂わせた巨悪だが、一方で白金だった頃、最初の時点では兄とフランシーヌが惹かれ合っているかも知れないと知っても、まだ「兄を嫌いたくない」「大事なのはフランシーヌの気持ち」と考えていた。彼が狂う原因となったのは『兄がフランシーヌに求婚し、二人が結ばれてしまうという場面に偶々居合わせた』為である。
この瞬間、白金はフランシーヌへの失恋に重ね、弱くて拙い、一人ではなにもできない自分を助け続けてくれた兄との別離を感じてしまい、「大好きな兄が恋した女性と共に自分を置いていってしまう」筆舌に尽くしがたい絶望を味わったことが、彼を狂気に落とした。

またフランシーヌへの異常な愛ばかりが目立つ彼だが、兄である白銀への依存も同等か準ずるレベルで根深く、兄と似た雰囲気でその記憶を色濃く受け継いだ鳴海をことさらに気にしており、彼にエレオノールとの結婚を見届けてもらいたいという理由でサハラで彼と親しくし、そもそものエレオノールと結ばれる計画からすれば全く必要がないにも関わらず、サイボーグとは言え自身の身体の大半を犠牲に彼を助けている。

そんな彼を狂気から引き戻したのは、かつての自分と同じ境遇でありながら「大好きな兄貴分と愛した女性の幸福を願って身を引いた」勝の献身と我慢、今までの自分と同じく『己を愛させるために手段を選ばない』ディアマンティーナの醜い愛、そして駄目な弟を助ける兄としての立場の自分だった。

生命の水や精神のダウンロードを利用して幾人にも自身を『分解』し、酸を持って『溶解』させられた男は、最期に己の過ちを『理解』した。


ディアマンティーナ - 彼の作り出した自動人形のうち「最後の四人」と言われる最強クラスの自動人形が一体。高度な知能と自意識を持つが、皮肉にも作成者そっくりの歪んだ感情を見せたことで、ようやくフェイスレスが自身を客観的に見れるきっかけを作った。

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