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カピタン・グラツィアーノ

かぴたんぐらつぃあーの

イタリアの即興劇「コメディア・デラルテ」の登場人物。また、それに由来する漫画『からくりサーカス』の登場キャラクター。
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CV:佐藤健輔


造物主様、第一の僕ーー カピタン・グラツィアーノ見参!


12世紀の偉大なるアラゴン王の由緒正しき系譜に連なり、7つの爵位を持つ自分は、代々、軍隊長(カピタン)として、フェイスレス様のもと、無敵の剣をふるってきた!

自分の剣は百万の人形破壊者(しろがね)どもを切り裂き、一九八二年のファイナル・ムーヴ戦、昨年のサハラ戦ともに彼奴らの恐怖の的だったのだ!!

我が剣の名は「スペッツァ・フェッロ」、破壊の剣!!


概要編集

最後の四人」の一人である自動人形。中世の軍人を意識した衣装の男性。

キザでナルシストな性格であり、人間の「伝統」に興味を持っている。

自動人形の中でもごく最近に作られたのに自分を「由緒正しき軍人の家系」と思い込んでおり、ハーレクインをも呆れさせるほどのホラの自慢話を長々と語るのが趣味。自室も貴族の様に飾り立てている。

巧みな剣技と、破壊の剣『スペッツァ・フェッロ』、正義の剣『スパヴェンタ』が武器(ちなみに、どちらも同一人物によって折られている)。

必殺技は電撃を帯びた剣で敵を貫く『血と雷(サングレ・イ・フェーゴ)』と、左腕から繰り出す乱れ突き『撃破(フラカッソ)』。足の裏には飛行可能なバーニアが装備されている。

ミサイル、自立型爆弾、気象操作装置といった他の最後の四人に比べるとそこまで特殊な武装は装備しておらず、純粋に基礎性能が高いタイプと思われる。


本編での動向編集

ゾナハ病に襲われた黒賀村で他の三人と共に初登場。

冒頭の台詞で堂々と名乗りを上げるが、ハーレクインとディアマンティーナからは「またホラ話が始まった」と呆れられていた。

終盤、三千もの自動人形の軍勢を引き連れ人間討伐に繰り出すが、ギイ・クリストフ・レッシュの命を捨てた特攻によってほとんどを全滅させられてしまった。その後、シャトルを運ぶ列車「長足クラウン号」に追い縋り、迎撃に現れた才賀勝(以下、勝)と戦い圧倒しながら、伝統を「自らを彩り、自分が他人から褒め称えられるための道具」と饒舌に語るも、逆に勝から「カピなんとか」呼ばわりされた挙句「伝統とは悲しい昔をマシにするためにがんばる心の姿勢」だと反論される。

そして最後は長ったらしい妄言ごと真っ二つに斬られて「お前の伝統なんて一秒で忘れてやる」と言い放たれ、敗れ去った。

ちなみに、死に設定気味であった「自動人形でも、頭部や心臓部の破損は致命傷となる」という事実を証明する展開にもなっている。

自らを理想的に飾り立てることに奔走し、自分に酔いしれていたカピタンに勝が最後に送った言葉は、ただ「あいつ…ものスゴく強かったから……」という純然たる実力を認める言葉だった。


最後の四人はそれぞれ造物主の内面(しかも欠点と言うべき部分)を受け継いでおり、カピタンの場合はしろがねに語りかける際、相手の反応や返答には気にもかけず、ただ自分が語りたいがままに語るのみで、「相手の話に耳を傾けずに自分勝手に語って、自分しか見えていない」部分を受け継いでいた。


関連タグ編集

からくりサーカス

最後の四人ハーレクイン、カピタン・グラツィアーノ、ブリゲッラディアマンティーナ

最古の四人アルレッキーノパンタローネコロンビーヌドットーレ


類似人物編集

  • シルベストリ剣術を扱う自動人形という共通点を持つ。ただし、彼はカピタンとは真逆の人物で、その生き様は黒賀村編でシルベストリと戦った勝だけでなく、阿紫花菊に大きな影響を与えた。

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