「破壊セヨ 破壊セヨ!」
概要
アンドルフ軍がセクターXの宇宙基地にて密かに建造していた秘密兵器だったが、何らかの原因で完成前に中枢プログラムが暴走してしまい、フォックスたちが駆け付けた時には既に基地は壊滅状態に陥っていた(暴走を起こした原因は定かではないが、ライラット系のセクター宙域は原因不明の怪現象が多発する場所として知られており、このことと関連があるかもしれない)。未完成のまま出撃することとなったため、外部装甲は貼られておらず、下半身も存在しない。頭部と胴体、左右の腕の3つのパーツに分かれて移動することが可能で、ステージ中でも腕だけの状態でこちらの進路を妨害してくることがある。
腕は着脱が可能で、所謂ロケットパンチでこちらを攻撃してくる。他にも、肩の可動部を回転させて相手を叩きのめす、近くにある基地の残骸と思われる鉄板を掴んで投げつけるといった攻撃も繰り出す。
頭部にある目からは光弾を放ってくることもあるが、頭部は装甲が特に薄いため唯一の弱点にもなっている。
また、戦闘中、頻繁にこちらを挑発するような行動をとるのも特徴。ロボットのくせに生意気な。
分岐イベント
このボスとの戦闘ではイベントが発生し、その結末によってストーリーが分岐する。
猛攻をかいくぐりながらも、何とか頭部をふっとばしたフォックス。
HVC-09は活動を停止し、誰もが勝利を確信した……が。
突如HVC-09は蘇生し、より激しい攻撃でこちらを攻撃してきた!!
(…ただ、前半戦の敵シールドをよく見ると、半分減らしたところでいきなり0になるという不自然な減り方をするので、死んだフリをしていることはすぐにわかるようになっていたりする。特に倒された時の妙に人間くさい演技は、如何にも時代劇で倒されたかのような動きである。)
驚くフォックスたちを尻目に、スリッピーが「おいらにまかせな!!」とアタックを仕掛けていく。
スリッピーの運命やいかに!!
スリッピーが攻撃を受けてしまった場合
スリッピーは近隣の惑星:タイタニアへと飛ばされてしまい、「作戦終了」扱いとなる。スリッピーが離脱したことにより、勲章も獲得できなくなる。セクターYと並び「作戦終了だと勲章獲得ができない」珍しいステージである。
次の侵攻ステージは強制的にタイタニアに固定される。なお、タイタニアクリア後のルートは防衛衛星ボルス⇒ベノム1で固定されており、真のエンディングに到達できなくなってしまう。
ちなみにBGMが再開されてから20秒以内に倒せなかった場合にこちらのルートとなる。
スリッピーが攻撃を受ける前に倒した場合
「作戦完了」扱いとなり、敵の補給基地であるマクベスへと行くことが可能となる(タイタニアへのルートを選択することも一応可能)。
ちなみに、スリッピーが突撃するタイミングは、ボス復活後⇒鉄板を1枚投げてくる⇒両腕を縦方向に振り回す、という攻撃パターンを1巡した後。特に腕を振り回している間は頭ががら空きなので、シングルレーザーでもなんとかなる。
なお、このイベントが発生する関係上、前のステージでスリッピーが撤退してしまった場合でも、必ず修理を完了させて復帰してくる(本来撤退した仲間はメンテナンスのために次のステージですぐに復帰することはできない仕様となっている)。
また、セクターXは途中でワープゾーンへの分岐ルートが存在するが、ワープした場合はボスとの戦闘がなくなるため、このイベントは当然だが発生しなくなる(ワープした場合は「作戦完了」扱いとなり、セクターZへの侵攻が可能となる。この場合、タイタニアに行くことは可能だが、マクベスに行くことは不可能。逆に、ワープを使わなかった場合、セクターZへは行かれない)。
余談
- 名前でピンときた人もいると思われるが、モデルになったのはHVC-012ことファミリーコンピュータロボットである(実際のHVC-09は欠番になっている)。このため、ちゃんと完成していればファミコンロボのような外見になっていたのではないかと考える人もいる。
- セクターXのボスキャラクターは、当初、バイオウェポン:サンガーが登場する予定だった(完成版ではサンガーは惑星ソーラのボスとして登場する)。
- 戦闘開始前の合体シーンの時、付近に敵機や撃墜可能なデブリが浮かんでいる。撃墜数を稼ぎたい人は合体する様子は無視してこちらもきっちり破壊しておくと良い。
主な台詞。
- 私ハ 全テ ノ 敵ヲ 破壊スル オマエラモ 敵ダ!
- クリエーター ハ ドコダ!(3DS版では「私ノ クリエーター ハ ドコダ!」)
- シカイ リョウコウ
- ワタシヲ カンセイ サセナサイ
関連動画
どちらも作戦完了させている。
64版
3DS版
担当声優
頓宮恭子(64版)
はやみけい(3DS版)