ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

リニアモーターカーの編集履歴

2011-07-09 01:39:35 バージョン

リニアモーターカー

りにあもーたーかー

モーターの出力を軸トルクとしてではなく、軌道に沿った運動(工学的に言うところの直線運動)として得る車両のこと。

まず最初に

一般的にリニアモーターカーというと磁気浮上式の車両が連想されがちだが、定義上浮上するかしないかは関係ない。

現在日本国内では磁気浮上式車両を用いる路線が1路線(リニモ:愛知高速交通)、通常のレールと車輪を用いてリニアモーターにより駆動する車両を用いる路線が大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線を嚆矢として6路線(1路線建設中)営業運転されている。


特徴

長所

・駆動部分が小型化できる。⇒地下鉄では車両が小型化でき、トンネルの掘削費用が安くなる。

・駆動方式が必然的に高効率なダイレクトドライブ方式になる。

・勾配・カーブに強い。

・保守が容易。

短所

・回転するモーターに比べると電力消費効率が悪い。

・駆動部と地上の固定部に障害物を巻き込んでしまうことがある。

車輪式リニアモーター車特有の短所

・線路が他の路線の線路に接続されていても地上設備がなければモーターが構成されないため自走不可能。


駆動方式

車両から駆動する場合について記述する。地上から駆動する場合は敷設する設備と、車両の装備の立場が入れ替わる。

リニア誘導モーター

地上にリアクションプレートとよばれる金属の板を敷設し、その上を駆動部の電磁石を使って移動する磁界をかけると、誘導電流による磁界がリアクションプレートに生じ、その磁界との吸引・反発力によって走行する。形としては展開した誘導モーターである。

リニア同期モーター

地上に磁石(永久磁石か電磁石か問わない)を敷設し、その上を駆動部の電磁石を使って移動する方向に吸引・反発するように磁界を移動させる。これも同じく展開した同期モーターである。リニア誘導モーターより高効率だが、敷設費用が高額になる。

リニア整流子モーター

形としては整流子モーターを展開したもので、効率は最もよいのだが、整流子モーター同様機械的に接触している部分があるため、寿命が短く使われていない。

磁気浮上方式

一般にリニアモーターカーとよばれるマグレブ(Maglev)の浮上方式について下記のものが挙げられている。また、鉄道である以上軌道の案内機能が必要になるが、浮上に使われている仕組みをそのまま使っていることが多い。

吸引式

磁石に引き寄せられる材質(鉄など)でできたレールを吸いよせて車両を浮上させる。


利点軌道敷設費用が安い
難点車両に高度なレール~磁石間の計測・制御が要求される

反発式

地上側に閉ループのコイルを軌道に沿って設置し車両側の磁石が通過したときの電磁誘導作用で浮上する方式。

利点吸引式より任意にかつ大きく浮上できる
難点車両に非常に強力な電磁石が必要。また停止~低速時は車輪が必要

関連タグ

鉄道 磁気浮上式鉄道 リニア モーター HSST マグレブ ミニ地下鉄

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました