概要
初出は1994年、アーケードおよびSFCで展開された。そして1996年に続編のKI2(アーケードおよびN64)が発売され、17年のブランクを経て2013年にXbox One用ゲームとして復活する。
操作系はストリートファイターと同じ弱中強パンチキックの6ボタン制で、コマンド入力も日本製格ゲーに近いものになっている。
海外の格闘ゲームということでお約束どおりFATALITY的なものもあるが、本家のようなスプラッターな表現はないので安心。
2013年版では一部のステージでのみ発動可能という仕様に変更されている。
特徴
- すごくコンボが繋がる
’94年作品、つまり刺し合いメインであんまりコンボが伸びない時代の格闘ゲームの段階で、すでに現代の格ゲーと比べても遜色ないくらいにコンボが繋がるよう設計されている。
というのも、同じコマンドの技でもコンボ中に出すとヒット数が増えたりして長くて爽快感のあるコンボが繋ぎやすくなっているのである。
始動技(オープナー)→中継技(リンカー)→締め技(エンダー)の順に繋ぐことで大きなダメージが与えられる。逆に締め技に繋がないとちょっと安い。
しかし延々といくらでも無制限にコンボをつなげられるわけではなく……
- コンボブレイカー
コンボを食らっている側にも(地上に限り)防御手段が用意されている。攻撃側のボタンの強弱に対応したコマンドを入力すると『C-C-C-C-C-Combo Breaker!!』というやたらテンションの高いナレーションと共に攻撃側を弾き飛ばすことができる。
いわゆるバーストの元祖とも言えるシステムだが、攻撃の強弱やタイミングを間違えるとただ隙を晒すだけに終わる点を考慮すると今で言えばDOAのクリティカルホールドに近い。
なお、作品によってはコンボを仕掛けている側がブレイカーのタイミングを読んで返り討ちにすると「カウンターブレイカー」となり、コンボの補正が緩くなる。
- ウルトラコンボ
相手のライフが一定以下になると使える超必殺技、というよりテーレッテー。
ただし、『コンボ』である以上地上コンボ中にしか入力できない。
キャラ毎のカッコいい連続技を叩き込みトドメ技で相手をフッ飛して相手は死ぬ……というのが基本のウルトラコンボの流れだが、どういうわけかこれをキャンセルすることも可能。しかもウルトラコンボを当てるとその時点で試合は終わるはずなのになぜかパワーゲージが増加する。
つまり、ウルトラコンボ→キャンセル→ゲージ技→キャンセルウルトラコンボ→……という壮大な死体蹴りがコンボが成立している限り可能である。
2013年版ではキャラにもよるがやろうとすれば2000hitを超えるコンボも可能だそうだ……
- ライフゲージが仕切り直されない
通常、1ラウンド終了毎に両者のライフゲージは全回復するのが大抵の格ゲーの仕様である。
しかし本作は違う。敗北した側しか全回復しないのである。
つまり、いかにして自分のライフゲージを残しながら勝つかが重要になる。
登場キャラクター
キラーインスティンクト
ジェイゴ(Jago)
規律と鍛錬に日々明け暮れる忍者。
内なる虎の精霊を宿しているが、実は悪霊の類であり、それを浄化するべく戦い続けている。
セイバーウルフ(Sabrewulf)
身も心も狼と成り果てた狼人間。
グラシウス(Glacius)
肉体を自在に液状化させ、冷気を操る力を持ったエイリアン。
サンダー(Thunder)
鍛え抜かれた屈強な肉体と、二つの手斧を武器とするネイティブ・アメリカンの大男。
B・オーキッド(B.Orchid)
スパイナル(Spinal)
呪いによって死ぬ事のないガイコツ戦士。
彼を現世に繋ぎ止めるものを探し、解放されるのが望み。
見た目はまんまスケルトンだったが、Xbox版では装飾品を多く身につけて再登場。
フルゴア(Fulgore)
ウルトラテック社が開発した殺人兵器。
機械の身体ゆえの強力な馬力と、腕のエネルギークロウを初めとした多彩な武装を持つ。
シンダー(Cinder)
常に全身が燃え盛っている火達磨人間。
ウルトラテック社の手により身体にエイリアンのDNAを組み込まれ、炎を操る力を得た。
T・J・コンボ(T.J.Combo)
リプター(Riptor)
アイドール(Eyedol)
双頭の頭を持った巨躯の怪物で、KIのラスボス。
巨大な棍棒を振り回して攻撃してくる。
Xbox版では文字通り頭をカチ割られたデザインで登場した。
キラーインスティンクト2
マヤ(Maya)
タスク(Tusk)
キム・ウー(Kim Wu)
ガーゴス(Gargos)
強力な悪魔で、KI2のラスボス。
見た目はガーゴイルのような風貌でイマイチパッとしなかったが、Xbox版ではリデザインされまさに悪魔の親玉としての風格が出た。
アイドールとは確執がある。
キラーインスティンクト(Xbox版)
サディラ(Sadira)
暗殺団を率いる女暗殺者。
シャドージェイゴ(ShadowJago)
Gargosによって己の中の邪悪を目覚めさせられたJago。
早い話がこの人みたいな存在。
カンラ(Kan-Ra)
包帯を纏った謎の魔術師。
呪いにより肉体が乾燥し、内臓が腐敗しつつある。
オーメン(Omen)
Jagoに取り付いていた悪霊。
Gargosの復活を見守り、その邪魔をする者を排除する役目を担っている。
ヒサコ(Hisako)
ウルトラテック社の介入により目覚めた悪霊。
吹替え無しのKI(Xbox版)において唯一日本語で喋る。
アリア(Aria)
ウルトラテック社により生み出された究極の存在にして新たな総帥。
キルゴア(Kilgore)
フルゴアのプロトタイプと思わしき、ウルトラテック社の開発した兵器。
両腕にガトリングガンを装備しているが、排熱性に欠点を持っており、たびたびオーバーヒートを起こす。
ラッシュ(Rash)
『バトルトード』からのゲストキャラ。
ラーム将軍(General Raam)
『Gearsofwar』からのゲストキャラ。
アービター(Arbiter)
『HALO』からのゲストキャラ。