概要
もともとは松山村は志布志村の2村だった。1891年に志布志村が東志布志村と西志布志村に分割した。その後なんやかんやあって曽於郡松山町・志布志町・有明町の3町となり、2006年にこの3町が合併して誕生した。志布志湾という半円形の湾に面していて志布志港は物流の拠点となっている。特に飼料の輸入や木材の輸出が多い。志布志市自体も人口数万人しかなく周辺も人口の少ない地域としては立派すぎる港湾設備を持っている。大阪とフェリー航路で結ばれているためマイカーを使う数泊の旅行であれば関西からアクセスしやすい。
市役所は志布志町志布志ではなく有明町井倉にある。明らかに志布志町志布志のほうが店も多く栄えているのだが、なぜ市名ともなった志布志町志布志にならなかったのかは不明。松山町新橋と志布志町志布志に市役所支所がある。
鉄道は日南線が旧志布志町域を通っていて宮崎駅と結ばれている。志布志駅と大隅夏井駅の2駅がある。日南線は志布志駅で行き止まりのため鉄道では鹿児島市方面に行くことができない。宮崎市に鉄道で行くのにも鹿児島市にバスで行くのにも約3時間かかるため交通は不便。一方で都城市には車で約1時間(バスでも1時間20分ほど)で行くことができる。かつては都城市方面に志布志線があり鹿屋市方面に大隅線が伸びていたがどちらも廃止されてしまった。
大隅夏井駅近くのダグリ岬には遊園地があり多くの観光客で賑わっていない。
志布志湾に浮かぶ枇榔島には亜熱帯植物が繁茂していて国指定文化財となっているが定期航路はなく観光はできない。
城跡は松山城・志布志城などがある。志布志町帖にはかつて武家屋敷があり、その中の庭園がいくつも残されている。
志布志町帖と志布志町夏井の境界付近の夏井海岸には火砕流により形成された高い断崖がある。
志布志町志布志には種田山頭火の句碑が多数ある。
特産品は志布志港で水揚げされる鱧やちりめん、志布志市内で養殖されているうなぎなど。