概要
CV:朴璐美
TVアニメ2期のオリジナルキャラクターである。
女性だが男子用の制服を着ており、他の百喰一族の世話係として百花王学園に転入してくる。他の百喰一族と異なり、×喰家の代表ではない。
常に柔和な笑顔を浮かべており、両手には白い手袋をはめている。幼少期は長い髪が確認できる。
桃喰綺羅莉によると、×喰家は同一族から追放された「はぐれ者」であり、百喰一族を恨んでいる可能性があると示唆されている。それ故に、アニメ版における同一族の彼女の序列は夢子より下で、勿論最下位。
しかし、綺羅莉への保険として等々喰定楽乃に連れてこられた。
百喰一族の選挙戦を手配するなどのサポートをする一方、学園内で家畜制度による不当な扱いを受けている多くの生徒を助け、憧れの的となっていく。
また、彼ら生徒や鈴井涼太から感謝の言葉やお礼の品といったものを受け取り、優しさに触れることで、自身に何らかの戸惑いを感じる描写が見られる。
また、「公共財ゲーム」の際、豆生田楓の
「お前はお前が破綻させてきた相手に良心の呵責を覚えるのか?」
という質問に
「呵責が無いことに呵責を覚えます」
と答えた蛇喰夢子に対して、
「本気で言っているのか?」
「絶望の淵に落ちた者の末路を知りながら、おまえは………!!」
と普段の穏やかな態度から一変して感情をむき出しにし、激昂する一幕があった。
終盤で、生徒会や百喰一族、夢子、早乙女芽亜里、鈴井らを黒い手紙で招き、自身がオークショニアを務めるギャンブル「100票オークション」を開催。
オークショニアでありながらも自らギャンブルに参加し、入札の票数を吊り上げるイカサマを行っていた。
途中、商品である100票を30億で買い取ると交渉してきた夢子の行動を見ると、自らのレゾンデートルを体現するかのように髪型と目つきを変え、その本性を露わにした。
この際、学園に来た時からずっとはめていた手袋を外したことにより、両手の甲に✕印の入った「喰」の字の刺青が確認された。
一族内の争いに敗れ、名前を奪われて「はぐれ者」となった×喰家の人間である零は、その扱いを仕方がないものとして受け入れていたが、ある日、自分を初めて人間として見てくれた夢子の姉に心を開く。
しかし、ギャンブルに負け続けて日に日にやつれ、最終的に倒れた夢子の姉を見た零は、百喰一族を恨むようになり、今回の生徒会長選挙で自分が勝利し、学園と一族の頂点に立つことで復讐を果たそうとした。
ギャンブルを夢子の意思で続行し、更なる票の獲得を企てたが、夢子の策略により、参加者全員が1票で100票を落札するという事態が発生し、最終的に零は全ての票を失ってしまう。
オークション終了後、夢子の『賭ケグルイ』の精神と夢子の姉の言葉の意味を理解し、自身の一族の名を賭けた1度きりのコイントス勝負を夢子に挑むが、敗北する。
しかし、零自身が前向きに生きることに目醒めたことで、綺羅莉からは一族への復帰と新たな名を名乗ることを許された。以降は女子用の制服を身につけ、女性らしく化粧をして学園生活を過ごしている。