概要
ノットレイダー幹部・バケニャーンはかねてから謎めいた言動が目立つキャラであった。
ずっとアイワーンのお目付け役として同行しながらも、彼女の指揮する戦闘には参加しない。それどころか、プリキュアが劣勢に追い込まれた第10話の戦いでは、プリキュアの撤退を(少なくとも結果的には)助けるような行動をとっている。第11話ではスターカラーペンにまつわる重大な秘密をプリキュアに開示している。
そして、宇宙怪盗ブルーキャットとの関係が示唆されていた。何より彼女と同時に現れたことがなく、ブルーキャットが関わった第15話の戦いでは、アイワーンが出撃しながらもいつもと違って同行しなかった。またブルーキャットはプリキュアたちやアイワーンの名前を初対面にも関わらず知っていた。
両者は「猫」つながりでもあることから、何らかの関係があることを勘付いた視聴者は多かったことだろう。とはいえバケニャーンは声は明らかに男性のものだったから、「密かに連絡を取り合う協力関係にある」ようなものと考えていた人も少なくなかったはずである。
しかし第19話において、変化の際に使用するパフュームの匂いがブルーキャットのものと同じであることをフワに看破され、ついに正体を明かすことになった。その正体は紛れもなくブルーキャットその人であり、ノットレイダーに「化けて」潜伏していたのだった。なお、バケニャーンという人物そのものは初めから存在しておらず、彼女とは別にいた本物に成り変わっていたわけでは無いと本人の口から語られている。
何らかの関係は予想していても、まさか同一人物とは思わなかった多くの視聴者は大変な衝撃を受けたのだった。放映日の朝、「バケニャーン」がHOTワードの第一位を一時占めることになったのもその衝撃のほどが窺える。
もしかすると、それ以上にショックを受けたのは口うるさいとはいえずっと味方だと思ってきたアイワーンなのかもしれないが……。
関連項目
ドルオタプルンス:その前に、推しであった宇宙アイドル・マオの正体がブルーキャットであることを知って大変なショックを受けていた。
ヴァルゴショック:仮の姿と正体とで性別が逆だが、よく似たパターンと言っていいニチアサの前例。こちらの人物も3つの顔を持っていた。