概要
「ラーマーヤナ」に登場する羅刹女で、羅刹の魔王ラーヴァナや、ラークシャサのクンバカルナ、ヴィビーシャナ、カラとは兄弟である。
あらゆるものに変化する力を持つが、正体は醜く邪悪な性格をしているという。
ダンダカの森で英雄ラーマ一行に出会い、ラーマに一目惚れして求婚したがシーターという妻がいることを理由に断られラクシュマナを勧められた。
するとラクシュマナも、従者の自分と結婚したら下女になってしまうからラーマと結婚するべきだと、両者とも冗談めかして断った。
それを冗談と受け取らなかったシュールパナカーはシーターに襲い掛かったが、ラーマに押さえつけられた上にラクシュマナに鼻と耳を切り落とされてしまい、兄のカラの元へ逃げて行った。
カラは1万4千の軍勢でラーマ一行を襲撃したが、返り討ちに会い戦死してしまったため、シュールパナカーはランカー島に渡って一番の実力を持つ兄ラーヴァナにカラの戦死を報告した。
さらにラーマの妻シーターの美しさについてを語り、兄の妻としてふさわしいと思い連れ去ろうとしたところ鼻と耳を切り落とされたと嘘をついて、シーターがランカー島に攫われる原因を作った。