概要だゴッ太郎
アニマルライツセンター掲載のWEB漫画「牛乳のひみつ」に登場する、男性キャラクター。
ある朝目が覚めるとなぜか乳牛になり見知らぬ場所で繋がれていた主人公の女性が見ている前で、同じ様に繋がれている他の牛に向かって「邪魔だ」と怒声を浴びせながら、ゴ、と音が響くほどの一撃を拳で食らわせる。
そしてその光景に思わず声を上げた主人公へも「うるさい!」の怒声と共に、ゴッ、とさっき以上の一撃を…という問題行為を働いている人物なのだが・・・
アニマルライツとしては動物愛護の思想を広めるために書いたのだろうが、いろいろおかしい面がありネット上で関係各所から非難の声が上がり炎上した。
どんなところがおかしかったか
「邪魔だゴッ太郎」に関係する面だけ見ても、
- そもそも牛はストレスに弱く、乳が出にくくなるようなことは普通ではしない。
- 人が600kgもある牛をぶん殴ってダメージを与えるのは厳しい。牛の頭部自体、ぶつけ合いの喧嘩に用いる武器兼防具として非常に頑強な構造をしており、下手をすれば人間の手の方が折れる。
- なお豚の話になるが、正道会館の創始者・空手家の石井和義氏は若い頃、修行のため殺生する覚悟を固めた上で心の中で謝罪しながら、バイト先の養豚場にいた豚の頭に正拳突きを何発も見舞ったが、豚は全く反応せず餌を食べ続けたという。ちなみに、豚も先祖であるイノシシ譲りの突進力や咬合力、悪食さとタフさを併せ持つため、怒らせると非常に危険である。
- 牛や豚に限らず、動物は危害を加えられると相手を敵と見做し、時と場合によっては襲ってくるため逆に危害を与えた人間側が危ない。前述の通り牛の頭部は非常に重い上に頑強なため、牛にとっては「やめてよ」と頭を振っただけのつもりが、人間にとっては大人を吹っ飛ばすほどの会心の一撃になりかねないのだ(闘牛でも牛に逆襲されて闘牛士が負傷、あるいは死亡する事故の発生は珍しくない)。
- 加えて、牛を怒らせて暴れられた場合、人ひとりの力では抑えることなど到底無理な話であり、人的な被害や牧場施設(牧柵や牛舎など)の破壊、脱走などの副次的な損害も容易に発生しうる。つまり、畜産業者からすれば「邪魔だから」と牛をぶん殴って得することなぞ一つも無いのである。
以上の事のように非現実的な描写が多く、彼のしたことは畜産業者にとって自殺行為同然な為「実はゴッ太郎は牛舎に侵入した泥棒」説すら浮上している。
彼が畜産業者だったとしても、アニマルライツはかなり話を誇張しているか、完全なウソを書いたのではと疑われている(少なくとも、乳牛の生態や畜産業界をまともに理解した上で描写していないのは確か)。
動物を愛護したいのならば、そのためにまず対象となる動物や、それに関わる人間についての正しい知識を身につけてから行動するべきではないのだろうか?
こうした指摘が農業学校生や酪農家などの所謂専門家から出ていることも炎上を加速させており、酪農家への名誉毀損として全酪連への通報、対処を求める声も挙がっている。
なお、アニマルライツ側は「すべての農家が同じとは考えていません」としつつも「実話」と主張しており、「このような残虐な方法で作られた牛乳は買ってはいけない」と結論付けている。
が、このアニマルライツという団体、過去に動物はあなたのごはんじゃないというスローガンを掲げてフォアグラ弁当を発売中止に追い込み、それを嬉々として語るなど典型的な過激派団体である。
また、漫画を描いた(と推測されている)作者もこれまた典型的な悪質なヴィーガンであり、上記の結論含めて作者の偏見が多大に混じっており信憑性は薄いといわれている。
なおこの作品は小説家になろうとは何の関係も無い。
関連項目だゴッ太郎
動物はあなたのごはんじゃない・・・過去に同じ団体が制作し、ネット上で「動物はおかずだ」などとネタにされた
ヴィーガン(ただし、全員が全員こんなのではないので注意)