スズキ・アルトの8代目で、現行モデル。乗用グレードがHA36S型、バンがHA36V型。マツダへのOEM版はHB36S型キャロルである。
概要
スズキの新世代のプラットフォーム(後に「HEARTECT」の名がついた)の最初の車種として登場した。グレードはバンモデルの「VP」、そして乗用は「F」、「L」、「S」、「X」の各グレードとスポーティーモデルの「ターボRS」が用意され、1年後にアルトワークスが追加された。
ヘッドランプを囲む通称「めがねガーニッシュ」、一部グレードでオプション設定された2トーンバックドア(マイナーチェンジで廃止)、MTをベースにシフト操作を自動で行うAGSの設定(CVTモデルもあり)など、外見・メカニズムとも特色が多い。
全高は先代の1535mmから1475mm(いずれも2WD)に下げられたが、シートの着座位置は軽トールワゴン並みに高く、運転席からの視界はワゴンRと比べても遜色がない(後方視界はそれほど良くないが)。一方でわずか610kg(グレードにより異なる)の軽量ボディと低重心により走りはいたって軽快で、従来と同じくMTモデルも用意されている。歴代のアルトと同様、本体の廉価さとアフターパーツの豊富さにより、カスタムベースとしても人気が高い。
バン「VP」の定価72万3600円(2018年4月までは69万6600円)は、日本で販売されている4人乗り自動車の定価として最安値であり(これより安い四輪車は軽トラしかない)、またCVT車は、軽自動車の燃費で4年連続でトップに立っている。
2018年4月にバン「VP」にESPと4輪ABSが標準装備。2018年12月には、「ターボRS」が廃止され、乗用モデルの衝突被害軽減ブレーキがデュアルセンサーブレーキサポートにアップデートされた。