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DINERの編集履歴

2019-07-16 21:54:09 バージョン

DINER

だいなー

簡易食堂、あるいは食事をする客を意味する英単語。(Diner)  ここでは、漫画化・映画化された平山夢明原作の同名小説について解説する。

注意

当項目には映画未試聴の方へのネタバレになりうる内容が含まれています。

復唱しろ、ネタバレ注意だ!






山本勝之氏の愛とでたらめに捧ぐ


概要

 小説家・平山夢明の作品の1つ。2009年にハードカバーで、2012年に文庫版で刊行された。

料理以外取りえのない、何かと運が悪い”ごく普通の女性”・オオバカナコが軽い気持ちで手を出した闇バイトのせいで凄惨な拷問に遭遇し、命と引き換えに殺し屋のみが通う会員制のダイナー「キャンティーノ」のウェイトレスに就業、裏社会の人間との交流や試練を通して成長していく物語。


 平山氏曰く「ステーキにしゃぶしゃぶに寿司にカツ丼とハンバーグを載っけたような贅沢な読み物にしたかった」とのことで、個性溢れる登場人物、酸鼻を極める拷問や殺人の描写、大胆なアクション、緻密な心理描写、そして何より読むだけで垂涎不可避の料理の数々がてんこ盛りな、何とも贅沢な一作である。


 2013年2月25日から3月8日までNHK FMにてラジオドラマ化、2017年から集英社にて漫画化(『週刊ヤングジャンプ』で掲載後、現在は『となりのヤングジャンプ』にて掲載)、2019年7月5日より映画化、現在絶賛公開中。また現在はポプラ社の「WEB asta*」にて、続編の『ダイナーII』が連載されている。


主な登場人物

ボンベロ

ボンベロ

演:藤原竜也

主人公。殺し屋専用食堂・キャンティーンのオーナーにして唯一のシェフにして元殺し屋。

自身を店の「王」、店を「俺の宇宙」と称し、店を荒らす輩や自身に逆らう者は許さない。

客にもカナコにも高圧的だが料理の腕は確かで、彼の料理は多くの殺し屋の楽しみになっている。


オオバカナコ

オオバカナコ

演:玉城ティナ

もう一人の主人公。料理以外何のとりえもなく、人生を何となく無為に過ごしてきた。

最初は不器用でどうしようもない面ばかり目立ってきたが、裏社会の人々との交流を通じて精神的に成長してゆく。

「大馬鹿な子」とからかわれてきたため、自分の名前を嫌っている。

また、既婚か否か、就業しているか否かなどの経歴は媒体によって異なる。


菊千代

ボンベロが飼っているブルドッグで、左目にかけて大きな傷が走っている。彼曰く「唯一の相棒」で、彼が唯一笑顔を見せる相手。

躊躇なく人を殺せる獰猛な面とは裏腹に、イチゴが好物。


スキン

Diner

演:窪田正孝

爆弾を得意とする殺し屋で、事前準備によって現場に入らずして標的を殺せるプロ。ボンベロの事を「ボン」と呼び、ボンベロも彼には何かと良くしている。

全身に醜い傷があり、心無い同業者からは「ボロ雑巾」と揶揄される。

母(演:木村佳乃)が作ってくれた「蜂蜜のスフレ」をいつも注文するが、ボンベロはある理由からスフレの中にゴミや小物等を入れて完食できぬようにしている。

映画版では後述するマテバの手下として登場。


キッド

演:本郷奏多

女子供のみを標的とする殺し屋で、子供を殺すのを至上の悦びとしており、またいかに相手を面白おかしく殺すかに重きを置いている。子供の容姿をしているが、実はカナコより年上であり、骨格などに手を加えて子供の姿に肉体改造し、フェイクの上司として適当なホームレスを変装・偽装させて連れまわしている。

改造した特殊な小型銃、ナイフ以上の切れ味に研ぎ澄ましたタロットカードなど、多数の悪趣味な「オモチャ」を所持。

その容姿・行動原理は彼の幼少期からのある”絶望に塗れた経歴”の裏返しである。


チカノーズ

ロスチカ

リーダーの「ブロウ」、「舐め髭」「Vネック」の3人から成るスキンヘッドの殺し屋集団。カナコを買おうとした挙句「お前の子宮に小便がしたい」と告げるなど、かなり下劣な連中。しかし原作ではスキンの制裁とボンの忠告を受けてからは一転して大人しくなり、働くカナコを気遣う一面を見せた。

物語終盤ではブロウのみ再登場。口から火球を吐くというとんでもない攻撃方法を披露した。

映画版では4人組の「ロス・チカノース」の「ブロ」(演:武田真治)「ソロ」(演:前田公輝)「アラーニャ」(演:内田健司)(とキッドに殺された名無し)に名前が変更され、容姿も黒を基調とした半裸と大きく変更されたが、カナコを卑猥な言葉でからかうゲスっぷりは健在。


炎眉(エンビ)

センシティブな作品

ボンベロの弟子だった女性の殺し屋。ボンベロの元カノで、「もう産めない身体になった」などと嘯いて復縁を求めるが・・・。

映画版に登場した、「ブッ殺す」が口癖の西のボス・マリア(演:土屋アンナ)は彼女がモデルと思われる。(原作に類似キャラが存在しないため)


デルモニコ

演:蜷川幸雄

物語に登場する組織のドンで、ボンベロを拾い育てた恩人。

物語の1年前に交通事故で死亡したが、ドンの資格たる指輪が現場から持ち去られており、他殺説が疑われている。

3人(映画では4人)の次期ドン候補が居るのだが、争いを防ぐべくデルモニコの没後1年経つまで継承は凍結されている。


コフィ

演:奥田瑛二

組織の長老の1人で、組織の後継者候補の男。殺しを「ビジネス」と冷酷に捉え、大物然とした態度で振る舞うが、裏ではある背信行為を働いている。

継承が凍結されてる最中で組織を管理してきた、事実上のドン継承者。デルモニコ一周忌の式典を期に改めてドンの座に就こうとするが・・・。

映画版では南のボスであり、薄皮一つないみかんを食すことを「生き甲斐」と称し、薄皮を残して差し出してしまった部下を容赦なく射殺する。


マテバ

演:小栗旬

組織の長老の1人で、組織の後継者候補の老人。デルモニコ他殺説を信じ、彼を殺した犯人を嗅ぎまわっていたが、ある朝生きたまま動物園のトラの檻に入れられて死亡しているのが発見された。映画版ではある池で水死体で発見されたが、第一発見者の女性にガッツリ無視された

原作でも映画でも出てすぐに殺される何かと不遇のキャラクターだが、映画版では組織の東部を仕切るボスにしてスキンの上司、「完璧を至高の美」とし、その最たる例としてニジイロクワガタを愛でた挙句食するというキャラ付けがされた。


無礼図(ブレイズ)

無礼図様

組織の長老の1人で、組織の後継者候補の男。姪の炎眉を溺愛しており、彼女を狂わせたボンベロを憎んでいる。

映画版では北のボスとして登場しているが、炎眉が登場しないため上記の設定は無く、またあろうことか男装の麗人(つまり女性(演:真矢みき))に変更されている。


外部リンク

小説『DINER』amazonリンク

ダイナーⅡ

映画公式サイト

映画公式twitter

となりのヤングジャンプ『DINER ダイナー』


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小説 実写化 殺し屋 ハンバーガー

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