所有者:カンノーロ・ムーロロ
破壊力-C
スピード-B
射程距離-A
持続力-A
精密動作性-A
成長性-E
概要(ネタバレ注意)
53枚で一組となったトランプと同化したもので、群体型スタンドの一種。使用者はジョルノ・ジョバァーナの部下の一人で、本作でのフーゴの同行者、カンノーロ・ムーロロ。
一枚一枚がトランプと同様の薄さと小ささによる奇襲性に、長い射程距離、低すぎず高すぎずの破壊力をかかえる、隠密行動・情報収集向けのスタンド。正面からの敵対者への迎撃もこなせる。
また、時には使用者などが拍手をはじめとするご機嫌とりを行うことで、情報などを占う能力を持つスタンドとしてコミカルで怪しげな行動をとるが、これらは演技。
実際は、フーゴたちが受け持ったものとは別に、とある物品破壊という厄介な任務を遂行するために、珍妙な動きと似非占いで特性の全容をぼかしつつ情報を伝えただけ。
もっとも、計算ずくで道化じみた行動が行えるだけの精密動作性を持っていることの表れともいえる。
その他、使用者に直接的に向けられたスタンド能力による攻撃をトランプに肩代わりさせるという、優れた防御能力も所有。
作中ではこの肩代わりによって、ビットリオの間接刺突によるダメージを軽減していた。かつて抱いていた慢心や薄っぺらい感情も、この能力に対する過信によるものと思われる。
しかし、この能力をもってしても対応しきれるかどうか怪しいスタンドは存在する様子。
もっとも、上記の慢心などについてジョルノに指摘された際に、自身がこれまでに抱いていた慢心について恥ずかしく思った末、自分の長所と難点を中立的にみつめ、相手への敬意を表すことの必要性をある程度知っている正統派スタンド使いとして成長。
上記のスタンドの使い手を不用意に刺激してスタンドの粗を突かれる可能性や、自滅につながるようなリスクも減少したため、強烈な攻撃能力こそないが突破するのも難しい、強固なスタンドとなった。