「逃がさねぇ、今度は俺が追う番だ」
概要
賭郎の元零號立会人。
鬣を思わせる髪と筋骨隆々の肉体と目元の火傷の様な傷を持つ野性的な風貌の男。
かつては貘の専属立会人であり、貘が屋形越えに敗れた後に賭郎を抜け、「生きて抜ける事は不可能」というルールのある賭郎を抜けた事で、現在は賭郎に追われる立場である。古今東西の武術を習得し、香港の暗黒街でその暴を振りかざしていた所を能輪に立会人としてスカウトされ、『稀有なる存在=「伽羅」』と名付けられたことが夜行丈一との回想で語られている。現在は武器商人カールの護衛という立場で、基本的に彼を守るように行動している。
作中でも有数の暴力の持ち主として描かれており、マルコとレオ、カラカルと丈一を同時に相手取って引けをとらない戦いぶりを見せた。
主に素手による格闘戦を得意とするが、自分が身に着けているものや相手や周囲の道具を咄嗟に使用する、わざと傷を負いそれを重傷に見せかけて、相手の隙を伺うなど臨機応変な戦い方が可能。
粗暴な風貌と言動であるが、獏のイカサマ(ハンドテク)を見抜き、わずかな言動と行動から相手の身分などを推察する、など立会人としての力量は優れている。また、生理学・スポーツ学等の知識にも明るい。
その圧倒的な戦闘力も含め、組織脱走後の粛清対象となっている現在でも、最も零號にふさわしい男と評する者もいる。
中盤では梶やカールと共に夜行の喫茶店に入り浸っており、ひ弱であった梶が成長していく姿を苛立ちながらも影で手助けしていたりする。また、重傷の状態でも獏の願いを聞くなど信頼関係がある。
ある人物との戦いで重傷を負った事が暗示されており、現在の所それ以降は姿を見せておらず、生死不明。
………だったが、実は水面下でずっと死闘を繰り広げており、貘が卍勝負を行う際に助っ人として再び呼び戻された。
卍勝負の舞台であるプロトポロス領内ではHN「キャット」で参戦。闘技場でハンターやラロ側の協力者を相手取り、結果として大量のビオスを儲けさせた。
その後は立会人である三鷹花と共に島に潜伏するアウトロー達と接触。同じくラロの陣営で同様に動いていたキョンホジョンリョと三度邂逅し、今度は賭郎を通じたデスマッチを展開する事になる。
幼少のころは中国のスラムで孤児として育ったが、当時から天才的な戦闘センスと闘争本能を開花。街のチンピラとのイザコザから始まり、降りかかる火の粉を払うように戦い続け勝ち続けた結果、少年期にはマフィアの構成員達と単身戦う生活に陥っていた。
この時期に当時、中国で伝説的な暗殺者として活躍していた鷹(イン)こと若き日の三鷹花と出会い、世話を焼かれており、敵を増やし続ける伽羅の生き方を危うんでいた。