概要
闇金や消費者金融に追われていた青年。ひょんなことから貘と出会い、以後彼と共に行動するようになことにより、命がけの勝負や賭郎という組織など裏社会に次第に関わっていくことになる。貘には「梶ちゃん」と呼ばれている。現在は賭郎会員の1人。
当初はごく普通の青年に過ぎず、人の死を目の前で見た後も精神的に疲弊してやつれていた時期もあったが、様々な修羅場を乗り越えていくと共に精神面で成長。鮫丸のようなヤクザや、伽羅や夜行といった強者相手にも臆さない程の度胸を身につけていようになる(羽山邸で勝負を見ていた鞍馬蘭子やレオ、彼と共に追われる身となっていたカールも、その強さを少なからず認めている)。性格は基本的にお人好しで、悪意には純粋に怒りを見せる。それでも決して断罪的にではなく「雄牛の子宮編」ではLファイル利用者である羽山郁斗と裏から彼を操っていた滑骨種美の理不尽かつ身勝手な動機に憤りつつ何度も自首を促していた。
『迷宮のラビリンス』編では雪井出薫との0円ギャンブルに敗れ、Lファイル利用者が起こした殺人事件の犯人にされる可能性という危機に晒されるが、カールと共に百鬼夜行に隠れる。
貘とマルコが迷宮で戦っている間、自分への冤罪の脅威を解消する為、真犯人である郁斗の邸宅にカールと共に乗り込む。そこで郁斗とその黒幕である滑骨の持っていた犯罪の証拠を賭けて「ファラリスの雄牛」を使用した命懸けの勝負に身を委ねる事となった。その果てでカールは大火傷を負って伽羅の手引きにより病院に搬送されるが、残された梶は郁斗のイカサマを見破った上でそれを利用して見事勝利する。
また、後に獏が行った『マキャベリスト』編では人相研究家「鹿臣高司」としてTV番組『KY宣言』のゲストに名を連ねた。その中ではディレクターである貘を利用してゲスト(Lファイル利用者)との勝負を優位に持っていくまでに成長している。
だが、貘の手に入れた500億をアイデアルに奪われてしまい、それを払拭するために一時は単独行動している(梶が負傷した貘の身を案じるあまり、500億の口座入れ替えを後回しにした事もあるため)。
その後、カールの情報取引相手である朝毎新聞の記者横井と接触し、なし崩し的に彼等の追っている機密漏洩事件の捜査に巻き込まれてしまう。更には目的の船『ジャルード号』の調査中に、件の船を仕切っていたレーシィ船長によって横井共々捕まってしまった。
しかし、貘との経験から培った胆力と知識からレーシィを欺き、最後には賭郎の手引きで横井と一緒に船から脱出している。
その後、貘が創一、ラロと共に卍勝負に臨んだ際には、マルコと共に貘の協力者として参戦した。
専属立会人は弐號夜行妃古壱、次点で壱號能輪美年。卍戦では弐號門倉雄大。