概要
賭郎の弐號立会人。組織においては最古参の人間であり、立会人としてのみならず、賭けの代償を取り立てる「取立人」としても凄腕である。また立会人同士の「號奪戦」では無敗を誇る事などから人主達に「無敵の死神」「完璧(パーフェクト)取立人」と称されている。外見は口髭を生やした物静かな白髪の老紳士で、巻いた眉尻が特徴的。
ことコーヒーについてはかなりの拘りを持っており、その点で挑発された暁には普段の好々爺とした言動は消え失せ、「ほざけ若造」「素人がっ」などと言い放つなど、だいぶ荒っぽくなる。
その割に彼の入れるコーヒーの味はあまり一般受けせず、伽羅からは「このコーヒーを断りきれずノイローゼになった立会人は両手じゃ足りない」「お前はそのコーヒーで賭郎を潰すつもりか?」「虐殺コーヒー」などと散々な言われよう。コーヒーについては一家言あると自称するカールも「こんな不味いコーヒーを出しておきながら何故そんな誇らしげな佇まいでいられるのか」と理解に苦しむ始末。
貘と梶の廃ビル脱出勝負に立ち会った事で、ハングマン勝負では梶の専属立会人を務めるが、決着後に貘が再び賭郎会員になった事で、貘の専属立会人も兼任する事になる。0円ギャンブルに敗北した梶やカール達が警察権力から逃亡した際は、不満を言いながらも隠れ家として自分の店を提供していた。
帝国タワー編直前に、獏の本質を見抜こうとしてナイフをちらつかせて脅しをかける(本人はただの「洒落」としている)が、逆に一本取られてしまい、その果てに獏と「時が来たら零號を獲る」という約束を交わすことになってしまう。
しかし、直後に零號でありかつての主であった切間撻器と遭遇。零號を賭けた號奪戦を行う事となった。
彼の経営している執事喫茶「百鬼夜行」では、謙虚ながらも謎が多く、その上とんでもない行動力を持つ人物だと従業員から常に不思議がられている様子。