経歴
號数不明の賭郎 立会人。故人。片眼鏡をつけている老人。大学教授という表の顔を持つ。
幼い創一の傅役(もりやく)、および初代創一付き立会人。さらに創一の記憶障害に最初に気づいた人物でもあり、創一が記憶障害を起こした際には彼の身柄を保護し、失われた記憶の補完を行っていた。
創一のお傅が高じて、周囲に秘密で「栄田晴夫」の名で絵本『はちの王子さま』を著作しており、その本はマニア垂涎の希少品になっているらしい。
創一が貘の代理として梟と命がけの勝負を行うことになった際には、正体を隠して創一側の暴力として同席し、敗北した創一を守るために頭にペイント弾を打ちこみ死んだように見せかけた。だが、栄羽自身も同席時に被弾しており、何事もなかったかのように振る舞うよう創一にメッセージを残し死亡した。
「ハンカチ落とし」においても臨死下にある貘の幻影や回想として登場し、貘がいつから事態を把握していたかの伏線の一つとなる。