概要
梶隆臣、斑目貘や雪井出薫の賭郎勝負『ラビリンス』を立会人として取り仕切る。
ボリュームのあるリーゼントと、長ランを思わせる異様に丈の長いスーツ、時折見せる不謹慎な笑顔が特徴(pixivでも彼の笑顔をパロディにしたイラストが時折見かけられる)。
立会人の例にもれず極めて明晰な頭脳と暴力の持ち主。
普段は紳士然とした敬語かつ標準語で話すが、素は広島弁交じりのヤンキー口調で、旧知の人物の前や激怒した際は素が出る(特に南方恭次とは不良時代からの縁もあり、顕著に現れていた)。
立会人としては「中立」「フリー」という姿勢をもち、基本プレイヤーへ肩入れすることはしないが、プレイヤーの無様な姿を見るため自身の「中立」を侵さない範囲でミスを装う意地の悪い面もある(上記の不謹慎な笑顔はその現れ)。
一方、重病により意識不明に陥った敗者に対し「死んでいると同じ」と見做す案にのり、命の取り立てを止めるなど義侠心も併せ持つ。
『迷宮のミノタウロス』編で暴走状態に陥った箕輪の粛清へ動き、激闘の最中に頭蓋を超え前頭葉にまで達する重傷を負う。しかしそのダメージに屈することなく粛清を完遂。ラビリンスの勝者となった貘の名を宣言し、力尽きた。
その後長らく彼の詳細、及び生死について劇中では描かれていなかったが、大幅なイメチェンと共に弐號立会人として職務復帰した。
復帰後の姿
箕輪との戦闘による負傷に伴い(左側頭部付近の損傷を隠すためか)以前のリーゼントを下ろし長髪風になり、左目も失明したのか眼帯を着用。
その後の『プロトポロス』編では梶の専属立会人として共に入卍している。
不敵な笑みや時折見せるトランス状態は不穏な雰囲気を漂わせ、ルール厳守に重きを置いていた以前に比べプレーヤー同士の駆け引きや命のやりとりに興味を示す。
この雰囲気の変化を同僚などは脳の損傷による性格の変化であり、負傷により立会人としての責務は難しいと捉えていたが、依然高い身体能力・戦闘能力に加え、脳の損傷に伴い後天的な共感覚(匂いを視覚として見える)に目覚め、相手の心理状況・周囲の環境の変化を視覚でとらえるなど「以前より強くなっている」と周囲の認識を改めさせた。
上述のような変化の一方で、恩義がある相手にはルールに抵触しない範囲で手を貸すなど、以前同様の義侠心を垣間見せる。
なお、元の彼の號数である拾陸號は、後に因縁深い南方へ受け継がれている。
少年時代は学生にして1つの町の裏社会を牛耳ってしまう程の強さとカリスマ性を持っており、暴力団に比肩・凌駕する組織を率いていた。当時から立会人になることを既に志しており、奇しくもこの時、同じ様な集団を率いていた南方と熾烈な一騎打ちを経た末に『敗北が促してくれる成長』を経て立会人となった(敗北した直後に復活して南方を撃破。後にラビリンス編で再会した時も、一撃も喰らう事無く勝利している)。
関連画像
不謹慎な笑顔のパロディの例