柳沢光成
やなぎさわみつなり
概要
声:真殿光昭
蟲寄市の高校二年生で、「模写(コピー)」の能力者。
四次元屋敷では能力で桑原をコピーして彼になりすましたが、幽助に見破られてしまった。
幽助らと蟲寄市の探索に向かった際には読心能力である「盗聴(タッピング)」の能力者、室田をコピーし彼が事件に関わりを持たない事を確認。更にその後の「医師(ドクター)」の能力者である神谷戦では彼の放ったウィルスに感染するものの、看護婦をコピーして奇襲を仕掛ける活躍を見せた。
原作ではその後の「遊熟者(ゲームマスター)」の能力者である天沼戦で海藤をコピーし、高レベルのパズルゲームを勝利する等の活躍があったが、アニメでは幽助の活躍に差し替えられて数あわせだけに終わった。原作とアニメ版共通で、元々柳沢はテレビゲーム等には疎かった模様。
事件後は同級生の高松という女子生徒に片思いをしており、彼女の事を知りたいがために能力を使おうとしたが踏み止まっている。なお、その直後に登場したショートカットの女子生徒とは幼馴染みと思われ、10年後に彼女と結婚したとの事。
能力「模写(コピー)」
触れた相手とそっくりに変身する。領域(テリトリー)の範囲は不明。
姿形はおろか、性格や記憶、声紋に指紋、霊気や妖気などの波長である気紋さえもコピーする。作中では言及されていないが、細胞や骨格レベルで再現していると思われ、恐らくは耳紋や眼紋、歯型といったおよそ個人の特定に繋がる要素すべてをコピーしているものと思われる。単純な変身能力としては非常にレベルが高い。
また、記憶をコピーするので情報収集としても有用であり、室田の「盗聴(タッピング)」のように領域の範囲内であれば一度に複数人を対象に出来る半面で表層意識の範疇でしか読めないのに対し、柳沢の場合は限定的ながら対象さえ確定していればより正確に知り得たい情報をピンポイントで得られるメリットがある。
欠点としては有用範囲が非常に狭い上に、対象の衣服までは再現出来ない点、それ以外では強い衝撃(アニメでは霊力を帯びた衝撃)を受けると強制的に元に戻ってしまう事、作中の描写から霊的な能力まではコピー出来ないなど、直接的な戦闘には不向きな点である。
また、作中では描写や言及が無いが、記憶や性格をコピーしてもベースとなる自我は柳沢本人に変わりはないため、仙水の心を読んで錯乱した室田のように、柳沢もコピーする対象者によっては何かしら精神的に負担や影響を及ぼすリスクがあると思われる。