室田繁
むろたしげる
CV:福田信昭
幽助一行が出会った、蟲寄市在住と思われるボクサー志望の成人男性。
非常に猜疑心が強い性格の持ち主で、これは学生時代に親友が影で自分の悪口を言っていた事を知ったショックによるもの。これが以下の「盗聴(タッピング)」の能力に目覚める一因となった。
仙水一味とは無関係の能力者だったが、幽助一行に協力を拒否した後に城戸を斥けるも幽助に敗れ、協力する羽目になった。能力者探索に協力し首謀者である仙水発見に貢献するも、直後に「狙撃手(スナイパー)」刃霧要に狙撃され頭部を負傷。搬送先の大凶病院にて「医者(ドクター)」こと神谷実との戦いでは、神谷の騙し討ちを能力で見破る活躍を見せた。その後は離脱したが、不運にも「美食家(グルメ)」巻原定男によって捕食されて命を落とした。仙水一味の大半が戦いの後も処罰を受けずに過ごしているのに比べ、ありえないほどに悲惨である。
領域(テリトリー)の半径は約20~30m(下記参照)。いわゆる読心能力で、領域内の人間の心・思考が実際の肉声と同じように聞こえ、その思いが強い程に声量も大きくなる。(室田曰く「そいつが一人で叫んでいるように」との事)
この能力は巻原の「美食家(グルメ)」によって奪われた後、その巻原を能力諸共に乗っ取った戸愚呂兄へと受け継がれた。
実用性の高い能力ではあるが、能力者である室田自身は常人と大差無いため、幽助のような規格外な相手の場合は心を読んだとしても対応が追い付かない。
また、作中を見る限りは読み取れるのはあくまで表層意識の範囲のようで、仙水の場合は異常な殺意を読み取ったものの七人の人格の存在までは気付けなかった。
また、戸愚呂(兄)が蔵馬に対して使った際もその真意を読み切れないなどしている。(この時に樹は「室田の“盗聴(タッピング)”程度では、心の奥底を読み切れなくて当然か」と評している)
もし事件に巻き込まれなければ、恐らく室田の目標通りプロボクサーとして大成していたかもしれない。
原作
男性にしては低身長で小悪党風な喋り方。「盗聴(タッピング)」の領域範囲は半径約20m。幽助達と遭遇した場所は雀荘で、「盗聴(タッピング)」の能力で大勝ちしているところだった。自らの能力を活かしてプロボクサーとして世界を狙うと発言している。
アニメ
基本的な容姿は同じだが、長身となり話し方も比較的普通。こちらでの「盗聴(タッピング)」の領域範囲は半径約30mと若干広くなっている。
また、雀荘はマズかったのか幽助達と遭遇した場所が「喫茶店」に変更されている。
何もしているわけではないのに急に協力しろだなんだと言われて災難に遭ってしまう等、原作以上に離脱しても文句を言えない事をされている印象がある。ちなみに、能力者探索時に女子高生の心を読んだ時は、鼻血吹き出すわ鼻の下を伸ばすわと若干キャラが崩壊しちゃったりしていた。
また、原作では描かれなかった巻原による捕食シーンが描かれており、神谷撃破後に程なくして巻原に路地裏で追い詰められ、断末魔の叫びと共に食われて死亡した。室田が殺害されたことに対して幽助が怒りを露わにしており、ある程度扱いが良くなった(原作では特に感想なし)。