概要
『さいこうの夜』は、ソーシャルゲーム『アイドルマスターSideM LIVE ON ST@GE!』において、2019年4月1日に発生したエイプリルフール限定のイベントである。
その内容は、かのチュンソフト社(現スパイク・チュンソフト社)が制作した、サウンドノベルゲームの名作『かまいたちの夜』のパロディであった。
ストーリー
315プロダクション・齋藤社長の計らいで
46人のアイドル、事務員の山村賢、そして
プロデューサーは某県の雪山へ
スキー旅行にやってきていた。
宿泊先のペンション『ショプール』は、
外観はログキャビン風で、内装は白を基調とした
オシャレなペンションだった。
ショプールで楽しいひとときを過ごす315プロダクション。
しかしとある手紙が発見され、その和やかな空気が一転する。
『こんや、12じ、だれかがきえる』
この手紙はいったい…!?
そういえばさっきから山村の姿が
見えないような…!?
それにしてもこの展開、どこかで見たことがあるような。
(以上、公式ツイッターより引用)
ゲームの進行
目的は、『ぼく』ことプロデューサーとなって山村の居場所を探し出すこと。導入終了後、全アイドルユニット15組による個別のシナリオを選択。ストーリーは途中でそれぞれAかBの選択肢によって分岐する。
Aを選んだ場合、途中で山村の行方に関するヒントとなるキーワードを入手(導入の段階でキーワードを入手できるシナリオもある)。その後、談話室にいる齋藤社長へ『山村の居場所を伝える』という形でキーワードを入力する。しかし、正解となる言葉は全組分のシナリオを読了しても完全な形で確認することはできず、プレイヤーが独自で正解を推理する必要がある。また、シナリオによってはキーワードが正解に繋がらないこともあり、その場合は社長から別のユニットと協力することを勧められる。
ちなみに、ユニット名や原作の登場人物・用語など、特定の言葉を入力すると、隠しメッセージを見ることができる。また、社長への選択肢には原作で取り返しのつかないことになるものも混ざっているが、今回は冗談で済ませてくれる。
一方、Bを選んだ場合はストーリーが『終』(=バッドエンド)を迎えてしまう。その場合はタイトル画面の『つづきから』を選択し、ユニット選択からやり直すことになる。
ただし、このルートも読了することが後述する『金のしおり』化や称号入手の条件に含まれている。
ストーリー内のオマージュ
このイベントは『かまいたちの夜』のパロディである。元ネタではストーリーの流れや、場合によってはシナリオそのものが様々な展開へ分岐していくという内容だが、『さいこうの夜』では原作各篇のオマージュが様々なシーンに表れている。以下はそのうちの一部であり、実際のゲームには更に多くの元ネタ要素が詰め込まれていた。
かまいたちの夜 | さいこうの夜 |
雪まみれの透と、滑り下りてくる真理 | 雪まみれのPと、滑り下りてくる舞田(まいた)・龍(りゅう) |
真理の親戚、小林二郎・今日子夫妻 | 社長の知人、小林三郎・明日子夫妻 |
脅迫状シーンのOL三人組 | 謎のメモシーンの咲・かのん・涼 |
わしが香山や ~男の大往生~ | 俺が恭二だ …男の大活躍… |
不思議のペンション篇 | DRAMATIC STARS/Bルート |
鎌井達の夜篇 | Beit/全篇 |
スパイ篇 | S.E.M/Bルート |
読破率と称号について
各シナリオの全文を読了すると、シナリオ選択画面における対象ユニットの選択肢は通常のしおりから『金のしおり』へ変化する。そして全ユニットのシナリオを読破した上で山村の居場所を特定し『完』エンディングを迎えることで、プロデューサー称号『さいこうの夜』を入手することが可能だった。
なお、エイプリルフールイベントが終了した翌4月2日、山村が「変な夢を見て申し訳ない気持ちになった」という理由でMスターを315個プレゼントしてくれたのだった。
関連イラスト
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かまいたちの夜 パロディ元のゲーム。