概要
【破壊力 - A / スピード - B / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - B / 成長性 - E】
成長性 - A→E、すなわち完成。
馬を黄金長方形のフォームで走らせることによって生まれたエネルギーを、騎手が鐙を通じて受け取ることで、「鉄球」に「甲冑や盾を突き破る」ためのエネルギーを回転に乗せる――重力を己の手にすることによって生まれた、スタンド能力。
ただ最初の発現はジャイロが敗北を悟った際に残した『LESSON5』により思い出した『LESSON1』による、馬の筋肉を利用して自らを馬に蹴らせることで得た黄金の回転エネルギーを利用したものだった。
スタンドのビジョンは大型で、鎖帷子を着たような人型を取っている。
この回転を纏った爪弾で撃ち抜かれると、次元すら超えるエネルギー「無限の回転」によって、相手に対するジョニィの意志を必ず実現させることになる。
例えば相手に対して殺意を持って撃ち抜けば、撃ち抜かれた相手はいかなる抵抗を持ってしても、殺害というジョニィの意志からは逃れられない(その際、遺体は異次元へと送られて消滅する)。
他の例を挙げれば、大型船へ一緒に載せることが出来ない「人間の遺体」に対し、乗船させるという意志を持って撃ち込めば、船の乗務員はどんな手段を持ってしてもその遺体を船から下ろすことはできなくなる、といった使い方もされている。
劇中では大統領を何度も何度も地面に埋め込んで窒息死させようとする「殺害」の意志で無限ループに陥らせた。大統領はあらゆる手を使ってこの呪縛から逃れようとしたがすべて無力化され、並行世界に逃げても、馬車を使って逃げてもすぐに地面の底へと引き戻された。仮に爪弾をかわしたとしても、また対象目掛けて戻ってくるため逃げることは不可能。対処法はあるにはあるが、「誰かを盾にして身代わりにする」「爪弾をくらった部位を切断する」など犠牲は避けられないものとなっている。一度放たれたら誰かを犠牲にするまで消えないという攻撃は、ラブトレインとはどこか対照的である。
騎乗によって得たエネルギーを元としているため、「重力」の力を抱えている。それ故、D4Cが次元を超えてもこの回転だけは置き去りにすることが出来ず、時間停止中でも回転は止まらない。
以上のように「スタンドの固有能力(“ルール”を設定および強制する力)を超えてくる」能力から、ディエゴ・ブランドー(THE・WORLD)に「あってはならない能力」と評された(スタンドとその能力は精神の産物であり、これらを超えるという事は存在の全否定に等しいためと思われる)。