概要
第1世代ジェット戦闘機であり、朝鮮戦争における活躍によりその名を世に知らしめた。
また、世界で始めて空対空ミサイルによる敵機撃墜を経験した戦闘機としても有名であり、開発国のみならず世界各国で使用されたF-86の全てのバリエーションを含めた総製造数は9000機を越える。
日本においても、航空自衛隊がF-86Fを採用。防空の要として日本の空を守ったほか、初代ブルーインパルスの機体としても知られる。航空自衛隊による日本名の愛称は旭光(きょっこう)だが、ファンの間ではF-86ということからハチロクと呼ばれることが多い。
フィクションでは1954年の映画『ゴジラ』が有名。東京を壊滅して去ろうとしたゴジラを編隊飛行で攻撃。劇中では空自ではなく、架空の組織・防衛隊の所属。
ブルーインパルス
いわずと知れた空自のアクロバットチームの初代機体としてF-86Fが使われている。採用機体には、高い負荷をかけるアクロということもあり、オーバーG(機体に設定されている重力加速度超過)を経験していないうえで、機関砲の調子が悪いなどの機体が選ばれ、スモークの噴射装置などの改修を受けた機体がブルーインパルスとして日本各地の空を飛んだ。
東京オリンピック開会式で五輪の輪を描いたほか、大阪万博開会式でEXPO70の文字を書いたことで有名。
ファンの間ではハチロクブルーの愛称で親しまれている。