概要
ポッキー(Pocky)は、江崎グリコ株式会社から発売されているチョコレート菓子。同社のプリッツの派生製品として1966年に発売され、現在は世界各地で売られている。
アニメ作品によく登場することから、国内外のオタクが好んで食べる。
毎年11月11日は、1111をポッキーとプリッツに見立てて「ポッキー&プリッツの日」とされている。
この手のお菓子の代名詞的存在であるため、他社の類似商品はもとより、派生元のプリッツまでも「ポッキー」とひとくくりにされる場合がある。グリコ自身も、2000年代以降、ライバル社の類似製品に刺激されたのか、「ムースポッキー」や「ポッキーデコレ」といった高級志向のラインアップを充実させている。
さらに、最近チョコがコーティングされていない高級志向のポッキー「バトンドール」が発売された。 …それってただのプリッツじゃ…?と思いそうだが、実態はただのプリッツではなく、高級バターをふんだんに使ったプレッツェルに様々な風味の砂糖をコーティングしたものである。
ポッキー誕生
1960年代後期、江崎グリコの商品開発担当者は既存製品の「バタープリッツ」にチョコレートをコーティングする菓子を企画したが、手を汚さずに食べる方法がわからず、開発者たちを悩ませた。そんな中、大阪の名物である串カツをヒントに、コーティングしていない部分を作ることを思いついた。
「チョコテック」と名付け、大阪府寝屋川市の数十件の菓子店で販売テストを行ったところ大好評だった。全国展開の際、「チョコテック」の商標が他社に登録されていて使えなかったため、日本語の「ポッキン」をもじって「ポッキー(Pocky)」に改め、1966年に商標登録した。
商品(日本国内)
- ポッキーチョコレート
- ポッキー<極細>
- ポッキー<癒しのミルク>
- つぶつぶいちごポッキー<ハートフル>
- アーモンドクラッシュポッキー
- ポッキー 午後の贅沢<ショコラ>
- ポッキーチョコレート<9袋>
- いちごポッキー<9袋>
海外展開
東南アジアおよびヨーロッパなどで商品展開されており、アメリカでもジャパニーズ・ストアなどで販売されている。
アメリカとシンガポールなどでは"Pocky"の名で発売されている。
ヨーロッパでは「ジェネラルビスケット・グリコ・フランス株式会社」から"Mikado"と名を変えて販売されている。これは"Pocky"が英語で「痘痕のある」「梅毒持ちの」という意味を持つためで、ポッキーの形から日本発祥でヨーロッパで人気のあるテーブルゲーム「ミカド」に使われる竹ひごを連想したため。
英語圏で「あなたも私もポッキー」というCMソングを歌うとえらいことになるので気を付けよう。
マレーシアでは"Rocky"の名で発売されていた。イスラム教で食のタブーである"pork"(豚)や"porky"(豚の、豚のような)を連想させてしまうことから。2014年、世界販売強化による統一PRのため"Pocky"に改名された。
中国では「ポッキー」を元に漢訳された「百奇」の名で発売。台湾では"Pocky"の名で発売。
韓国では、2013年6月から江崎グリコとヘテ製菓食品の合弁会社「グリコ・ヘテ株式会社」より「포키(po-ki)」の名で販売されている。
製品の内容も、タイでは日本より融ける温度が高いチョコレートを使う、ヨーロッパではカカオ100%のチョコレートを使うなど、地域により変えている。
類似商品
日本では、カバヤ食品が「カバヤプレッツェル」という名で「ポッキー」と「プリッツ」を模した菓子を発売している。当初はパッケージがポッキーの旧デザインそっくりで、あからさまなコピー製品だったが、現在はグリコへの配慮のためかポッキー&プリッツのそれと大きく異なる。韓国では「ペペロ」が1983年から韓国ロッテから発売されており、「ペペロデー」なる日があるほど。パッケージデザインも(現在の)ポッキーに似せていることから、日韓双方で「ポッキーのコピー商品」であることが半ば公然の了解となっている。
株式会社明治の「ラッキースティック」「フラン」は、ビスケット生地にチョコをコーティングしたもの。日本ロッテの「トッポ」はポッキーとは逆にプレッツェルのパイプの中にチョコが詰められた形となっている。
関連イラスト
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