概要
小野不由美の小説『十二国記』シリーズに登場する十二国のうちの一つ。
正式名称は「柳北国(りゅうほくこく)」、首都は「芝草(しそう)、王宮は「芬華宮」、国氏は「劉」。
現劉王は助露峰、評判のいい地方の郷長であり、「昇山の儀」に応じることもなかったが、王気を感じた麒麟・劉麒の訪問を受け、践祚・即位した。
治世は120年に及び、厳格な法治国家を目指した芳国王・孫仲達(祥瓊の父)がならうほどの安定した法治国家を築きあげた。
助露峰が定めた法は「王が寝ていても、国は傾くことはない」と評されるほど完成度が高かったが、現在、私腹を肥やす官吏が続出、急速に国は傾きつつある。
急速に治政の意欲をなくすそのありさまに延王・尚隆は「助露峰はもはや玉座にいないのかもしれない」と危惧の念を抱いている。