CV:桑原由気
人物
本作のヒロインその1。
南雲ハジメがオルクス大迷宮の奥の奈落で出会った外見は12歳くらいの、金髪と紅い眼の美少女。
明らかにモンスターに守られ、封印されている状況だったのでハジメはそのまま放置しようかと思っていたが、境遇を知り解放することに。
彼女との出会いが、冷酷な性格に変貌したハジメが堕ちきらなかった切っ掛けとなる。
一見するとクールだが、ハジメが絡むとデレる。
ハジメの「特別」を自負しており、シア達ハジメの「大切」が増えても、正妻ポジションだけは譲らない。
書籍版や漫画版のおまけ小説や、スピンオフ漫画『ありふれた日常で世界最強』では、色々と残念なところやヤンデレっぽいところも見せている。
さらには、元お姫様のはずなのに「夜戦スキル」が高く、ハジメが「本当に自分が初めてなのか?」と疑問に思うほど(当然ユエは激怒し、ハジメが土下座する羽目になった)。淑女のたしなみとしての教育の一環として学んだらしい。
口癖は「私はユエ。○○でも××な女」(例「妹分と憧れが相手でも、遠慮容赦はしない女」「八つ当たりも常に全力全開の女」)。
なお、周囲が巨乳キャラばかりなので貧乳キャラと思われがちだが、着痩せするだけでそれなりにある。‥‥もっとも、見た目12歳の「それなり」ではあるが。
作中の動向
先祖返りの吸血鬼で、再生能力が高すぎ、首を落としても再生する不死身の体。12歳から体の成長も止まっている事実上の不老不死。
300年前に存在していた吸血鬼の国の王だったが、クーデターを起こした叔父により封印されていた。
その経緯から以前の名前をすて、新たな名をハジメにもらう。名前の由来はハジメが金髪と紅い眼から「月」を連想したため(「ユエ」は中国語で「月」という意味)。
吸血鬼なので血を吸うがハジメのそれはかなりの美味だとか。
オリジナルの魔法も多く持っている。
ハジメには「この世界に居場所がないなら、一緒に俺の世界に来るか?」と誘われており、救出されたこととこの言葉が切っ掛けでハジメに惚れる。
ハジメと協力してオルクス大迷宮を攻略、反逆者オスカー・オルクスの残したメッセージにより、この世界の現状を知るがハジメの主義にあわせる。
また、この頃に(性的な意味で)ハジメを頂いている。その後も度々、ハジメが「アーッ!!」されている。
後にオルクス大迷宮を共に脱出、大迷宮攻略の旅を始める。
魔法の適性は作中で一番であり、無詠唱で強力な魔法を複数使える他、魔力阻害があってもゴリ押しで魔法行使ができるほど。実際、ハジメよりも神代魔法の適性が高い。
(この先、本編のネタバレを含むのでアニメ初見の方は閲覧注意)
最終章で、300年前、エヒトが憑代に適任だと判断し、国を滅ぼさせてまで手に入れようとしたが、事情を察した叔父のディンリードが先に封印することで逃がしたことが発覚。
だが、数百年たった現在でエヒトに捕まり、憑代として乗っ取られてしまい、エヒトが使いやすくするため大人の姿にされる。しかし、ハジメが必ず助けに来ることを確信していたので、自身の魂をエヒトにばれないように潜ませ、最後の戦いにてハジメに解放され、共にエヒトを倒す。
決戦の後、ハジメが見つけたディンリードの遺言から、叔父が自分を実の娘のように愛していたこと、封印は彼女を助けるための苦渋の決断だったこと、自分たちを憎むことが生きる力になればとあえて真相を黙っていたこと、そして、いつか遠い未来で封印を解かれて幸せになってほしいと願っていたことを知り、涙を流した。
なお、本名は「アレーティア・ガルディエ・ウェスペリティリオ・アヴァタール」であることが判明しているが、叔父の真意を知って以降も今の名前である「ユエ」を名乗り続けている。
本編後は、ハジメやシア達と共に現代日本に移住し、南雲家の一員として暮らしている。エヒトの憑依によって活性化された大人モードと少女モードの切り替えが可能となっていて、エヒトの神の力の使い方や知識も手に入れている。
魔法
- 蒼天
火属性の最上級魔法。蒼い炎で敵を焼き尽くす。
- 緋槍
火属性魔法。炎を円錐状の槍の形にして敵に放つ。
- 凍獄
水属性の最上級魔法。自分を中心に広範囲の氷を出現させて敵を氷に閉じ込める。
- 天灼
雷属性の最上級魔法。複数の雷の弾を敵の上空に出現させ、範囲内の敵に雷を浴びせる。
- 破断
水属性魔法。水のレーザーを発射して敵を切り裂く。
- 凍柩
水属性の上級魔法。敵を氷に閉じ込める。
- 雷龍
雷属性の上級魔法・雷槌と重力魔法の複合。口が重力場になっている雷の龍を出現させ、敵を引き寄せ雷の餌食にする。
- 風花
風属性魔法・風爆と重力魔法の複合。敵を重力場で浮かせて全範囲から風の砲弾をぶつける。
- 禍天
重力魔法の一つ。重力球を作り出し、消費魔力に比例した重力で敵を押しつぶす。重力方向は任意で設定できる。
- 壊劫
重力魔法の一つ。広範囲を重力で押しつぶす。
- 蒼龍
蒼天と重力魔法の複合。雷龍の火属性版。
- 界穿
空間魔法の一つ。2つのゲートを出現させて、一方のゲートに入ったものをもう1つのゲートから出す。
攻撃の反射や回避に使える。
- 絶禍
重力魔法の一つ。疑似的なブラックホールを出現させて、敵の攻撃を吸収し無効化する。
- 斬羅
空間魔法の一つ。空間そのものを切断する防御不能の攻撃。
- 五天龍
雷龍や蒼龍などの異なる属性の魔法で構築された龍を5体出現させる。
- 縛羅
空間魔法の一つ。空間を固定し、防御や敵の拘束を行なう。
- 壊刻
再生魔法の一つ。半径3m以内の触れている者の古傷を生傷に巻き戻す。
- 神罰之焔
蒼天と重力魔法と魂魄魔法・選定の複合。ユエが指定した者もしくは指定されなかった者だけを重力魔法で圧縮した数十発分の蒼天で焼き尽くす。
- 神言
エヒトに憑依された後に手に入れたエヒトの使用した魔法の一つ。「動くな」などの口にした命令を相手に強制させる。
- 天在
エヒトに憑依された後に手に入れたエヒトの使用した魔法の一つ。空間魔法とも異なる原理で瞬間移動ができる。