概要
テレビ東京系列にて放送されていた番組で、吉本興業制作・石橋義正氏が監督を務めた。
かつて一世を風靡したグループ・「Say a Little Prayer」の元メンバー・片桐華子氏や、当時無名だったANN(現:アンミカ)氏といったセクシーな女優やモデルがシュールさを全面に出した奇抜かつ独創的なコントを繰り広げるのが主な内容で、未だに時代が追いつかぬ強烈な作風な反面人気は根強く、あるコーナーは番組終了後も独立した番組として引き続き放送され、海外でも放送された。
石橋監督が京都在住のため、撮影場所は京都駅周辺や左京区が使われることが多い。
主なコーナー
主婦マニア
「調理中に落下したタマネギを拾おうとしたら玄関に郵便局員が来たのに気付いて取りそこない、転倒してしまう」といった主婦の日常のちょっとした不幸を、スローモーションを多用してマトリックスばりの世界観で無駄に力強く描いたコント。
Starship Residence
二層に分かれた宇宙船内で生活する宇宙人の日常を描いたコント。上階ではオレンジ色の宇宙人が畳張りの安アパートのような部屋でろくでもない訪問客に頭を悩ませ、下階では人間の女性に近い容姿の3人の宇宙人が自堕落な生活を送ったりちょっとした諍いでキレて殺しあったりする。
フーコン・ファミリー
マネキン人形を人間に見立てたドラマで、本番組の中も屈指の怪作。番組終了後『オー!マイキー』という題で独立番組として放映され、海外でも人気を誇った。(監督も引き続き石橋氏が担当した。)
マイキー(息子)「今日は日曜日だけど学校はあるの?」
バーバラ(母)「それは行ってみないと分からないわ」
ジェームズ(父)「イチかバチか行ってみるんだ。それが大人への第一歩だ」
Cathy's House
フーコン・ファミリーとは対照的に、人間をマネキンに見立てたドラマ。登場人物(人形)はキャシーと同居人のルーシー、友人のデイジーとイライザの4人。彼女らが殴り合いの喧嘩を行ったり、「結婚して人間になる」と突如歌いながら荒唐無稽な設定をブチ上げたりしながら、最終的にはアップテンポ調の曲に合わせてロボットダンス風の舞踏を繰り広げ、4人とも力尽きて倒れる。
全員女性だが、声は全て石橋監督が裏声で女性風の声を出しながら担当している。
「あたしキャシー!よろしくね!」
唄う六人の女
タイトル通り、和装の6人の女性が歌や踊りを披露するコーナー。
QUICK GIRL
マリー、レイコ、リリー、エリカという4人の美麗な女性暗殺者が京都を舞台にそれぞれ標的を始末しつつ互いに殺しあうドラマ。後の「ドラマ24」にも通ずるダークな世界観かつスタイリッシュなアクションが特徴的。驚愕すぎるオチはまさかの2段オチ。
Dr.フェロー
セクシーな女性看護師2人がメチャクチャな医療行為をしでかすコント。「真っ赤な箱に尻だけ出して詰められている3人の患者の尻にテンポよく注射をブッ刺して絶叫のハーモニーを奏でる」「内臓をどんどん摘出していくかと思いきや何故かホウキやひしゃくといった異物が次々飛び出す」など微グロ描写が多く、中でもコント「医者が来る」はあまりの怖さとシュールさでネット上で情報が一人歩きし、「怖いcm」扱いされている。
「医者が~来ーる~♪医者が~来ーる~♪」→「ギャァァァァァァァァァァァァ!!!!」