データ
名前は「両端がくぼんだ脊椎」を意味する。和名は「双腔竜(そうくうりゅう)」。模式種A.アルトゥスは全長20~25メートルと近縁のディプロドクスと同じくらいの大きさだった。ディプロドクス科の中では発達した肩、とても細長い足をもっているのが特徴。
しかしこの恐竜で最も有名なのは模式種A.アルトゥスよりもう一つの種類「アンフィコエリアス・フラギリムス」だろう。こちらの種は1878年に不完全な脊椎(背骨)が1つのみで、それだけでも高さ2.4メートルと通常の倍以上の大きさである。これから推定される全長は最大60メートルという恐ろしい数値である、だが肝心の化石は今現在、行方不明となっている。
2018年にアメリカの古生物学者ケネス・カーペンターがA.フラギリムスの記録について再研究した結果、ニジェールサウルスなどが含まれるレッバキサウルス科の特徴がみられることを突き止め、レッバキサウルス科の最古にして最大の種として「マラアプニサウルス」という新たな学名を提唱した。これを基に再検証された推定全長は30~32メートルほどと大きくスケールダウンしたが、それでもスーパーサウルスなどと互角の最大級の恐竜であったと考えられる。