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名前は「両端がくぼんだ脊椎」を意味する。和名は「双腔竜(そうくうりゅう)」。

模式種A.アルトゥスは全長20~25メートルと近縁のディプロドクスと同じくらいの大きさだったが、フラギリムス種は不完全な脊椎背骨)が1つのみで、それだけでも高さ2.4メートルというとんでもないサイズを誇り、それが事実ならばこいつは全長60メートルにも達したと考えられている。しかしこの化石はなぜか博物館に郵送される途中に行方不明になり、今も見つかっていない。そして新たな化石も見つかっていないので、記録には残っているが現物が無い幻の恐竜となった。

 

ディプロドクス科の中では発達した、とても細長いをもっているのが特徴。

フラギリムスは改名?

2018年にアメリカの古生物学者ケネス・カーペンターがA.フラギリムスの記録について再研究した結果、ニジェールサウルスなどが含まれるレッバキサウルス科の特徴がみられることを突き止め、レッバキサウルス科の最古にして最大の種として「マラアプニサウルス」という新たな学名を提唱した(フラギリムス種の化石を発見しアンフィコエリアス属として記載したのはアルトゥス種の発見者でもあったエドワード・コープである。前述の通り化石が行方不明になったため、この化石がそもそも本当にコープの言う通りアンフィコエリアス属のものなのかは実は最初からかなり怪しかったといえる)。

これを基に再検証された推定全長は30~32メートルほどと大きくスケールダウンしたが(レッバキサウルス科はディプロドクス科よりずっと高さのある脊椎をもつため、ディプロドクス科としてみればとんでもない数値の体長が導き出されてしまうが、レッバキサウルス科であるならば、そこまで突飛な体長にはならない)、それでもスーパーサウルスなどと互角の最大級の恐竜であったと考えられる。

ちなみにレッバキサウルスはディプロドクスに近縁なグループだが、白亜紀前期に生きていた。

 

まあ肝心の証拠(現物)が無い以上はどうしようもないものの、記録を洗い直して得られた情報は今後重要なカギになるだろう。

フィクションでの活躍

頂上決戦シリーズ

まさかまさかの『頂上決戦!絶滅危険生物最強王決定戦』での参戦。そしてまさかの立ち位置

これには該当ページのイラストを担当した川崎悟司氏も流石に戸惑った旨をXにて明かしている。そらそうだ。

 

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