木原一族
きはらいちぞく
概要
学園都市の一部の研究者たちの中では有名な科学者の一族。基本的には血統に縛られているが、木原脳幹の様な例外も存在する。
「木原」は科学に対しての副産物の一種で、「純粋な科学の一分野を悪用しようと思う時にその一分野に現れる実行者」が木原となる。木原というだけで科学を愛し、科学に愛され、いずれは科学を悪に染めてしまう。
かつて「始祖」と呼ばれる7人の人物が存在し、その頃は真っ当な人間だった。しかし「始祖」は「木原」がまだ定義されない時期の存在だった為に、研究者の喜びと理性の狭間で苦しみ、絶望しながら今日の科学と「木原」の在り方を定義して世界から去った。
現在は科学者や研究者の集まる学園都市に集中して存在しているが、仮に学園都市の一極集中が壊れ、科学が世界に拡散すれば世界中で「木原」が自然発生するという。そのため血縁など木原には必要ない。木原とはもはや概念というべき存在なのである。
また、彼ら「木原」が優秀であることに後天的な要素は必要ない。仮に一切の教育を与えられず読み書き計算すら出来ずとも周囲の物質などから「科学」を学び取り、独自の理論を構築する者もいる。
木原の人格者
人物像としては老若男女様々だが、いずれも優れた科学者でありながら人を人とも思わぬ実験を強行する残忍な性格の持ち主。例外的に木原那由他や木原加群の様に、優しさを持ち他者のために尽力する者も存在するが、それでも目的のために手段を選ばない「木原の性質」を抱えてしまっている。
「実験に際し一切のブレーキを掛けず、実験体の限界を無視して壊す」ことを信条とする。 そのため実験体に配慮し実験を成功させるような者は、どれだけ優秀であろうとも落ちこぼれ扱いされる。考えが恐ろしい……ってか終わってる。
原作者曰く、皆目指す目的その物は素晴らしいが(世界平和など)、その過程で善悪の帳尻が破綻する……らしい。
戦闘
戦闘においても、自らが開発した高度な技術を運用する。
レベル5の超能力を技術によって超越することを目的とした「ファイブオーバー」シリーズや独自開発した駆動鎧などの兵器や、テレスティーナが開発した一部のレベル5ですら歯が立たないアンチ能力者ツール、木原数多が用いたような対能力者用の戦術も存在する。
木原病理や木原那由他のように、自らの体にその技術を直接組み込んでいることもある。異端である木原加群も、マリアン=スリンゲナイヤーから教授された知識を独自のものへと昇華させ身につけていた。
戦闘用以外にも、木原が生み出した技術はおぞましいものが多い。超能力者の能力を暴走させる「体晶」や、加群が実験過程で生み出した「人の命をオン/オフできる」技術、病理が自らの体に組み込んだ未元物質による体の再生及び変成の技術など、生命倫理を冒涜するようなものばかりである。そのため学園都市の暗部でさえも、一部の研究は禁忌としているようだ。
一族の人々
当初は木原数多だけだったが、新約4巻で大量に追加された。一部の比較的まともな例外を除くと、素晴らしい顔芸の達人ばかりである。
以下は新約4巻の円周の発言で触れられた人達
「蒸溜お兄ちゃん」
「混晶お姉ちゃん」
「測量くん」
「直流くん」
「導体おじさん」
「分離お兄ちゃん」
「相殺ちゃん」
「顕微おばさん」
「分子お兄ちゃん」
「公転お姉ちゃん」
「解法おばちゃん」
それ以外にも、個々の名前は登場しないが義体技師や駆動鎧技師などの様々な分野の研究者が存在する模様。一族全体で5000人いる。