pixivファンタジアとは
pixivでファンタジーをもっと盛り上げよう!というところから始まった「テーマ企画」である。
pixiv初期の代表的なユーザー企画の一つとして挙げられる。
当企画の特徴は、
- 企画主の提示した世界に息づくオリジナルのファンタジー作品を投稿する
- pixivの機能を用いた閲覧数によるバトルゲーム
である。この二つはシリーズを通じて変わらない。
また、企画内にて参加者のキャラクター同士の交流が自然発生的に起こるなど、後々のpixivにおける交流企画の萌芽を垣間見ることもできる。
のちに続くこととなるシリーズの基礎が既に出来ており、
「pixivファンタジアに参加したいが、どういう企画なのか解らない」
という最新作参加予定者は軽くこの企画を見てみると解りやすいだろう。
のちの作品では書籍化されたり(pixivファンタジアⅢ)、10周年記念でpixiv公式サポートされる(pixivファンタジアLS)など、ユーザーだけでなくpixivからも注目された企画と言えよう。また、ユーザーとpixivサービスの拡大によってイラストだけでなく漫画や動画・音楽や小説といった様々な表現方法の「ファンタジージャンル作品全般」に対するお祭りのような拡がりを見せている。
企画内容
大陸の覇権を巡って争う五つの国を描く。
各国の兵士やモンスター、世界設定などの作品を投稿し、最終的に閲覧数(戦力)が最も多い国が勝利国となる。
また、ユーザー発案の企画内企画として騎士団や指名手配犯などのグループが提案されるなどした。のちのシリーズで言うところのギルドである。
参加方法
1.オリジナルのファンタジー作品を描く。内容は以下の通り。
- 覇権を争う五つの国の戦いに参加する勇敢な兵士を描く
- 騎士・魔法使い・モンスターなどファンタジーを題材にした作品なら何でもOK
- 想像膨らむ設定なども歓迎
2.『pixivファンタジア』タグと所属(支援したい国)のタグをつける
以上で完了である。
※そのほかキャラクターの二次創作・交流を許可する『ピクファン描いちゃっていいのよ』『ピクファン描いちゃった』タグを付けることも提案されていた
→のちの作品では企画投稿自体がこの意味を含む扱いとなっている。
※年齢制限作品(R-18.R-18G)や作品投稿者以外が企画タグを付けることは参加内外のユーザーに迷惑がかかるため認められていない。
※ただし、R-18カテゴリー作品は投稿禁止ではなく「公式タグを付けない形ならば投稿自体は可能」(意訳)という事にはなっているが、書くのであれば関係者に迷惑のかからないレベルをお願いしたい所である。
※オリジナルの世界観共有企画であるため、版権作品は持ち込めないが、パロディはOKとされていた(第五期報告コメントより)。しかし、小説が投稿解禁となったLSではピクファンのルールを知らないユーザーが版権作品メインの二次創作小説を投稿する自体が起こってしまっている。
※基本的には『pixivファンタジア』タグは初代企画の作品にのみ使われる。その他シリーズでは該当作の企画タグ(pixivファンタジア〇〇)を用いるのが正しい。例外としてはシリーズ全般向けのピクファンガイドや企画主による次回作の告知等である
世界観
世界地図
シルヴァリア
―白銀の都―
大陸南西にある国。首都はミスタリルパレス。
緑豊かで信仰の篤い国で、森人族やエルフ族と共存する森の国。
聖王ヴァレンティンが築いた王国で、王亡き後は娘のフレデリカが統治をしている。
アイゼルン
―鋼鉄帝国―
大陸北部にある軍事大国。首都はグレンデル。
魔王と恐れられる皇帝ガルガンディアの子マクシミリアン率いる黒狼騎士団は強大な軍事力で他国を侵略している。
南方には獣人族の国があった。
力こそが全てという思想を持つ皇帝による、きわめて攻撃的な国。
ヴァルヴァニア
―自由と荒くれの国―
大陸南方の国。首都はエルドレアン。
キプロニアという悪政を敷いていた国を革命した海賊王アイザックが治める国。
そうした経緯から、荒くれ者が多く、傭兵家業が盛ん。
南部の島にはリザードマンが多く住んでいる。
イーストランド
―黄金の島国―
大陸から離れた東の島国。首都はサクライ。
東洋的な独自の文化を持つ国で、統一していた天帝が崩御してからは、長い間オウランとジンガという二つの国が争っていた。
オウランの将軍テンジンとジンガの将軍オウガイは天帝の子孫であるオウカを帝に立て、両国は再び一つの国となった。
アンザール
―魔法王国―
大陸西部の国。首都はミリオンベル。
200年の時を生きる大賢者ヴァイオラの統治する国。
西端にはドラゴンが住む土地がある。魔法学園があり、大陸一の魔法の都でもある。
イベント
当初は定期的な集計報告のみであったがMVP表彰やユーザーイベントの紹介なども行われ、勝敗に伴うエンディングに先駆けシナリオイベントが開催された。
第一期 | 第二期 |
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第三期 | 第四期 |
黄昏の序章(2/4~2/11)
イベント告知 | |
第五期 | 第六期 |
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最終イベント(2/11~2/14)
皇帝ガルガンディアの裏切り
イベント告知 | 最終集計結果 |
・最終決戦~グレンデル平原の会戦 :対象作品の集計ポイントは1.5倍
エンディング | エピローグ |
『pixivファンタジア』シリーズ
現在は既にこの企画そのものは終了しているが、シリーズ企画がその後も開催されている。
毎回舞台となる世界は異なり、ストーリーや設定等に直接の繋がりはない。
作品間の関係性を版権作品で例えるならテイルズオブシリーズのようなものだろうか。
1:『pixivファンタジア』 (2008年1月24日~2月14日):五つの国が相争う物語
2:『pixivファンタジアⅡ』(2008年7月25日~8月31日):異世界からの侵略者と戦う物語
3:『pixivファンタジアⅢ』(2009年3月20日~5月10日):三つの国の戦乱を描く物語
4:『pixivファンタジアⅣ』(2010年1月31日~3月28日):天空から降り注ぐ脅威に立ち向かう物語
5:『pixivファンタジアⅤ』(2011年1月27日~4月3日):大陸の覇権を争う三帝国の戦いの物語
5':『pixivファンタジアW&K』(2011年10月15日~10月31日):「魔術師」と「騎士」が争う戦場世界の物語
6:『pixivファンタジアSR』(2012年4月30日~6月24日):大地の覇権を賭けて戦う五つの国の物語
7:『pixivファンタジアNW』(2013年3月10日~5月6日):新世界の解明に挑む三つの国の物語
8:『pixivファンタジアFK』(2014年2月25日~5月3日):闇と反逆と復讐の暗黒物語
9:『pixivファンタジアT』(2015年4月5日~2016年5月3日):八つの世界と遍歴の物語
10:『pixivファンタジアRD』(2017年7月22日~9月18日):過去からの脅威と戦う物語
11:『pixivファンタジアLS』(2019年2月1日~):最後の大陸を巡る戦いの物語
12:『pixivファンタジアAOS』(2020年2月1日~):星の力と新世界を求める冒険
関連イラスト
関連タグ
ピクファン…シリーズの愛称。ユーザータグにおいて、「ピクファン○○」という形でよく使われる。