タグとしてはハチゴーの方が多数派の(絶対数としても、AE85タグと(同車を意味する)ハチゴータグとの比較でも)模様だが、これにはまれにAE85以外の「ハチゴー」を含むことがある。
発売当時は標準的なセミコンパクトカーだったが、FFを採用したシビックやランサーに対して、FRを踏襲したために、プロペラシャフトでのトルク損失が大きく、スロットルレスポンスが相対的に悪く感じられ、「かったるいクルマ」と評されてしまった。
『頭文字D』のイツキは、ハチロクのつもりで「6代目レビン」とだけ指定して中古車屋に注文したため、このクルマを買ってしまい、周囲から大失笑を買ってしまう、のだが……
実は隠れた名車!?
『頭文字D』の読者や登場人物の世代には認識されていないが、実はハチゴーでも3ドアSRだけは別格だった。
シングルカムエンジンを搭載しているためハチロクより軽く(昭和53年排ガス規制以降のFR車では、後に発売される軽のカプチーノまでほぼ唯一の存在だった)、しかも重心が低く、テクニカルコースを前提としたハンドリングマシンとして見た場合の潜在能力は決して低くなかった。
一方、ハチロクとシャシーを共有する3ドアSRはリアサスペンション周りもハチロクと共通で、ハチロク用の社外パーツがそのまま流用できた。
この為、ハチゴーSRはしばしば「ハチロク破り」用チューニングマシンのベースカーとして使われた。
樹が手に入れたような、後から手のいれ甲斐のありそうなスッピンのハチゴーSRはハチロクより貴重と言って良い。