東方五大老
とうほうごたいろう
概要
原作者によれば、東方projectに登場する女性キャラは全員が少女であり、「みんな子供」(2007年8月『萎えラジ』)、「(※おそらく見た目上)同じくらいの年代の同じくらいの女の子達ばかり」(2010年11月東大駒場祭講演)とのこと。(例えば東方香霖堂での八雲紫のビジュアルを見ればある程度納得して頂けるかもしれない)
しかし、二次創作においては話作りやキャラ強調(デフォルメ)の一環として、一部のキャラは大人として扱われるケースがしばしばある。更にその中でも特に年増の女性として扱われる傾向が強いお約束キャラが何名かおり、それらのキャラクターが五名揃った状態に対し、その圧倒的量感を称える意味合いで五大老という名を冠せられたと思われる。
ちなみにそのような二次創作に於いてはキャラが年増扱いを嫌がる・否定する傾向があるが、一般的な妖怪の説話ではむしろその古さは妖怪の誇りである。創作では妖怪としての思考より女性としての思考が注目されている辺りに、東方Projectの持つ少女性が表れているのかもしれない。
メンバー構成
構成員として現在主流なのは西行寺幽々子、八雲紫、八意永琳、八坂神奈子、聖白蓮の五名。
なお(議論の的になりがちだが)、この構成は基本的に年増キャラの「集合」であって「選抜」ではない。
先に各キャラの年増扱いがそれぞれの理由からされるのであって、共通項はあるにせよ、『こういう理由だから』五大老扱いされる、或いはされないといった定義話は無意味である。
(つまり年増扱いされるキャラは今回偶々外れただけで他にもいる)
以下に彼女達の年増扱いの主な原因を挙げる。
・八雲紫:作中でも「最も古い妖怪」と言及されている妖怪である。その為「古さ=老い」というネタにされ易い。また式の式という橙の存在から見ると親の親的なもの、すなわちおばあさんである、という扱いも良くされている。
・八意永琳:人間が地上にいなかった頃から存在しているらしく、また「最近の若い者は~」という台詞からは年長者としての自覚が垣間見える大人びたキャラである。
・八坂神奈子:まずその出で立ちが年増のアニメキャラを想起させるということが最も大きい。また神話代から齢を重ねる神様である。
・西行寺幽々子:八雲紫と同格であることから老獪な印象を覚える。「食いしんぼ⇒ふくよか⇒おばさん体型」というパターンもある。
上記三名に比べれば年増扱いは少ないキャラだったが、白蓮の登場で半ば巻き込まれ的に五大老へ格上げされた。
・聖白蓮:公式の元老女である。また年配の女性特有の紫メッシュのような髪の色をしていることも一端にある。
ちなみに彼女達と同様のスペックを持ちながら年増扱いされないキャラ(彼女らと同じように勢力の首長であるレミリア・スカーレットや古明地さとり、八雲紫と同格の伊吹萃香や八坂神奈子と同時代の洩矢諏訪子)がいる理由を強いて一つあげるならば、そういったキャラは基本的に「ビジュアルが幼女(に見える)だから」である。そもそも一部のキャラを年増扱いする行為は、「○○歳以上はババア」というサブカルネタからである。そのため同じ年増ネタでも、他のキャラより少々大人っぽいだけで年増扱いされるというパターンと、本当の年増であるパターンとが存在する。